中村優一、「仮面ライダーの経験はずっと宝物」 連続ドラマで存在感、再び
ところで、中村はお酒をよく飲むのだろうか? 「ふだん家でお酒とかは飲まないほうなんです。ドラマなどの共演者のみなさんとか、打ち上げとかそういう場ではお酒を飲んだり、居酒屋とかには行きます」 ビールから始まって、サワー、さらに飲めそうなときは麦焼酎の水割りと続くと言うが。 「飲むとめちゃめちゃテンションがあがって、楽しくてたまらなくなります。酔っ払うとずっと笑っていて、ほんと1杯、2杯の段階でその状態になるので、『安上がりでいいね』と言われます」 よく注文するおつまみは、軟骨のからあげと梅水晶で、「軟骨ばっかり、ですね。コリコリした食感が好きなんでしょうね。そのあとは、お子ちゃま口なのでフライドポテトとか頼みますね」と爆笑。中村はお酒がたくさん飲めないなりに工夫と熱意で、撮影に臨んだという。 「このドラマは“料理とそれに合うお酒”っていうところがキーワード。監督に『ちょっとお酒飲める?』って聞かれて、弱いんですけど、弱いながらも料理とお酒を味わってみたかったんで、『飲みたいです』って言いました。ふだん自分じゃ味わえない日本酒やウイスキーを飲んで、本当に料理と合ってめちゃくちゃおいしかったんです。こういう味がするんだって感動できましたし、ちょっと飲みすぎてしまってほろ酔い状態になりましたけど、それはそれでリアルだなって」 好奇心旺盛な茶目っ気をみせる中村が、謎多き男・要をどう演じているのか、楽しみでならない。
『仮面ライダー電王』への出演経験は、これからもずっと宝物みたいなもの
中村といえば、いまや若手俳優の登竜門として定着した平成仮面ライダーシリーズの『響鬼』と『電王』への出演が、俳優人生における原点ではないだろうか。中村は同シリーズを、俳優になる前から一ファンとして観ていたという。 「俳優になって、まさか仮面ライダーのオーディションを受けるとは思っていなかったです。仮面ライダー『響鬼』と『電王』に出させていただいて、僕のなかの夢が一つ叶ったっていうのが一番大きいですね。すごくうれしかったですね」 中村は『響鬼』の後半に登場し、最終的にはライダーに変身する役だったが、オファーのときにはライダーに変身するとは聞かされていなかった。共演者たちが、それぞれ変身するライダーのキーホルダーをかばんにつけていたのを見て、すごくうらやましいと思っていた。 「電王では一番最初から仮面ライダーになる役ですと言われて、ライダーの絵を見させていただいたときに、すっごくうれしくて。やっと僕もキーホルダーをつけられるし、自分の人形が出るっていう喜びは大きかったです」 心は少年のままなのか? 目を輝かせて中村は言う。 「いまでも仮面ライダーやレンジャーとかって、絶対レンタル屋さんや配信にあるじゃないですか。4、5歳の子どもたちはいまやっている仮面ライダーを見ているけれど、さかのぼって前の作品を見ますよね。『最近、子どもと一緒に観て、好きになりました』と言ってくださると、やっぱりすごくうれしいですね。僕も夢だったけれど、夢のある作品なんだな、って思いますね」 仮面ライダーに出演できたことについては、「そうですね、もうずっと今後も(この経験は)宝物なんじゃないかと思います」と語る。 今年1月に放送から10年を迎えた『電王』。当時、共演した佐藤健とイベントで久しぶりの再会を果たした。 「彼のほうが年下なんですけど、以前から、落ち着いていて。僕のほうがどっちかっていうと年下なんじゃないかという関係性だったんです。僕ちょっと抜けていて、いつも健くんにツッコまれていたんですが、久々に会っても、それが変わっていなかったんですね。面白かったです。健くんはあいかわらずクールで。うれしかったですね」 19歳のときに始まった『電王』の撮影中に20歳を迎えた。さまざまな思いの詰まった『電王』の話をする中村はひときわ楽しそうに感じられた。