「寝ちゃった」「寝てない」深夜の五輪組み合わせ抽選の対応は対照的 バスケ男女の日本代表監督、1次L相手決まり、そろって闘志露わ
7月に開幕するパリ五輪のバスケットボールの1次リーグ組み合わせが決まり、男子日本代表のトム・ホーバス監督と女子代表の恩塚亨監督が20日、東京都内で報道陣の取材に応じた。 ■男子日本代表のパリ五輪日程【一覧】 2大会連続8度目の出場となる世界ランキング26位の男子代表はB組は昨夏に開催されたのワールドカップ(W杯)を制した同3位のドイツ、同9位の五輪開催国のフランス、今後ラトビアで行われる最終予選を勝ち上がったチームと対戦する。 ホーバス監督は「対戦が決まったドイツとフランスは昨年も試合をした相手。大体チームスタイルは分かっているのも、われわれにとっては助けになる」と話した。W杯で対戦したドイツ。前半は大差をつけられたが、後半は追い上げて優勢な時間帯もつくっただけに「後半は頑張って20分間だけの得点では上回ることができ選手たちも自信をつけた。経験が生かされると思っている。どうやって日本のチームバスケで勝つか。世界にショックを与えたい」とした。 日本時間の深夜にスイスのミーで開かれた組み合わせ抽選会。ホーバス監督は「寝ちゃった。起きて見たよ、早く起きた。5時半」と万全のコンディションで結果を受け止めたことを明かした。 前回の東京五輪では銀メダルを獲得するなど躍進した女子は世界ランキング9位で3大会連続6度目出場。C組に入ったが厳しい組み分けとなった。8連覇を目指す同1位の米国、欧州女王で同6位のベルギー、同19位のドイツと対戦する。 東京五輪では決勝で金メダルを争った相手と再び対峙(たいじ)することにもなる。それだけに恩塚監督は「まずは(米国が)『来たな』と感じた。楽しみが一番大きな感情だった。東京五輪でラストゲームを戦った米国とパリ五輪の初戦で戦う。とても感慨深い。五輪で戦い得た課題を解消すべく、この3年間で強化して成長した自分たちの力で、しっかりと戦っていきたい」と闘志を燃やした。 ベルギーとは東京五輪の準々決勝で当たり競り勝っている。ドイツを合わせた両国については「ベルギーは欧州チャンピオンであり、ドイツも年々ステップアップしている中に、WNBAのスター選手が加わって戦力アップしている手ごわい相手。ただ、五輪最終予選のときもそうだが、強豪国に対して良い準備をしながら成長して、結果を出すことができた。五輪も同様に、この機会を成長につなげていきたい」と強い意気込みを示した。 組み合わせ抽選はリアルタイムでチェックした。「気持ちが高ぶりましたね。寝れなくなっちゃいました。寝てない? そうですね。目が赤いのは花粉症ですけど」と冗談も飛ばしながら「朝7時からコーチミーティングをして、今後どうしていこうかという話も。いろいろ考えましたね」とほぼ〝完徹〟で五輪への再スタートを切った。 対照的な形で運命の組み合わせ抽選日を迎えたが両将が、7月に迫る五輪の本番に向けて、入念な準備を進めていく。 1次リーグは男女とも12チームが3組に分かる。各組の1位と2位、3位のうち2チームが準々決勝に進出できる。
西日本新聞社