救いの一端になれたら、オレンヂスタ「街窩の燈火」愛知で開幕
オレンヂスタ 第11回公演「街窩の燈火」が昨日2月10日に愛知・ささしまスタジオで開幕した。 【画像】オレンヂスタ 第11回公演「街窩の燈火」より。(撮影:羽鳥直志)(他11件) 「『サトくん』のこと。」で「若手演出家コンクール2022」最優秀賞を受賞作したニノキノコスターが、その受賞記念公演として、新作を披露する。開幕に際しニノキノコスターは「70年代に存在した流浪民『渓窩』にまつわる映画『渓窩の晦冥』を愛する人々が、映画の聖地巡礼の果てに、何が真実で何が嘘なのか、生きるのか死ぬのか、善とは悪とは、揺らぎながら選択していくお話です」「似た経験をしたことがある自分としては、乗り越える前にあったらもっと早くに救われていたであろう言葉や、まかり間違った先のIFを提示することで、どうこれからを生きていくのか、ただもう生きるしかない時代にどうしたらいいのか、救いの一端になれたら嬉しいです」とコメントした。 出演者には暁月セリナ、伊藤文乃、今津知也、 二瓶翔輔、喜連川不良、大脇ぱんだ、松竹亭ごみ箱、味潮浅利、安元勇人、しんえな、石川さつきが名を連ねた。また本編に登場する映画のワンシーンを短編上演する、ビフォアシアター「渓窩の晦冥」には、今津知也のほか、2月10日から12日までのA日程に宮田頌子、青木謙樹、14日から16日までのB日程に和久田朱里、菊池綾、17・18日のC日程に坂本あずき、古場ペンチ、3月9・10日のD日程に茂手木桜子、窪田道聡が出演する。 上演時間は約2時間。2月18日まで愛知公演が行われたのち、3月9・10日に東京・「劇」小劇場でも上演される。 ■ ニノキノコスター コメント 70年代に存在した流浪民「渓窩」にまつわる映画「渓窩の晦冥」を愛する人々が、映画の聖地巡礼の果てに、何が真実で何が嘘なのか、生きるのか死ぬのか、善とは悪とは、揺らぎながら選択していくお話です。 名古屋・栄から始まり、岐阜・中津川、長野・木曽、そして再び名古屋・港区へ。それぞれが受けた困難からの逃避行を、オブジェクト(物体)や身体を用いて表現しています。 中には、いじめ・性被害・希死念慮・他殺願望・ネットでの誹謗中傷などの表現があります。渦中の方は、どうか、お控えください。 似た経験をしたことがある自分としては、乗り越える前にあったらもっと早くに救われていたであろう言葉や、まかり間違った先のIFを提示することで、どうこれからを生きていくのか、ただもう生きるしかない時代にどうしたらいいのか、救いの一端になれたら嬉しいです。 ──ただ、もう、生きなくちゃねえ。それが、どのような地獄だとしても。生きてさえいれば逃げられる、声が挙げられるのだから。 ■ オレンヂスタ 第11回公演「街窩の燈火」 2024年2月10日(土)~18日(日) 愛知県 ささしまスタジオ 2024年3月9日(土)・10日(日) 東京都 「劇」小劇場 作・演出:ニノキノコスター 出演:暁月セリナ、伊藤文乃、今津知也、 二瓶翔輔、喜連川不良、大脇ぱんだ、松竹亭ごみ箱、味潮浅利、安元勇人、しんえな、石川さつき ■ ビフォアシアター「渓窩の晦冥」 作:伊藤文乃 脚色・演出:ニノキノコスター □ 出演 全公演出演:今津知也 A(2月10日~12日):宮田頌子、青木謙樹 B(2月14日~16日):和久田朱里、菊池綾 C(2月17・18日):坂本あずき、古場ペンチ D(3月9・10日):茂手木桜子、窪田道聡