問題は“性欲”だけではない? 日本版DBS法案が成立「男子トイレがトラウマに」当事者が明かした葛藤
■ 「性的嗜好と加害行為は完全に線を引いて」小児性愛者への“自制”アプローチは
子どもに性的な魅力を感じる人、いわゆる小児性愛者は、推定で人口の約5%(カナダ・スウェーデンの医学研究機関より)いるとされている。性障害専門医療センター代表理事で精神科医の福井裕輝氏は、小児性愛について「純粋型(子どもにのみ関心)」と「非純粋型(成人にも魅力を感じる場合)」があると説明する。純粋型は「非常に遺伝性が強い。親がそうだからということではなく、先天的に決まっている」という。 福井氏によると治療法は2つあり、「1つは、認知行動療法。犯罪に至るまでには、児童ポルノを見る、子どものいる仕事に就くといったことがあるので、それらに歯止めをかけていく。2つ目は薬物療法で、性的欲求を抑えるホルモン療法によって行動を止めていく」と話す。その上で「性的嗜好と、加害行為という具体的な行動には、完全に線を引く必要がある。しかし、日本の風潮は内面自体も攻撃するような空気がある」と指摘した。(「ABEMA Prime」より)