“もっと彼らは評価されるべき” ヘラルボニーが主催、障害のある作家のためのアートアワードを取材
■グランプリは浅野春香さんの『ヒョウカ』
今回、グランプリを獲得したのは、20歳で統合失調症を発症し、入退院を繰り返しながら闘病を続ける浅野春香さん(39)の『ヒョウカ』です。切り広げた米袋に水性ペンで円や模様を描いた作品で、浅野さんの“評価されたい”という感情が表現されています。
■米袋に描くワケ「きちんと描かなきゃいけないっていうのがなくて好き」
米袋に作品を描く理由について「米袋ってきちんとしていなくて。他の紙って真四角で真っ白で、きちんと描かなきゃと思う。米袋だときちんと描かなきゃいけない、っていうのがなくて好きです」と明かしました。 また、障害のある作家をビジネスパートナーとしてプロジェクトを進めるヘラルボニーの理念については「私たちの作品を大事にしてくれているのが、いろんなヘラルボニーさんの商品を見て感じます」と答えた浅野さん。 最後に今後の目標を聞くと、「評価されることを目指していて。でも自由に、自由にそういう絵を描きたい」と目を輝かせました。