買い物客でにぎわうDIY店にロシア軍の空爆、14人死亡 ハリコフへの攻撃相次ぐ
ウクライナ当局は26日、北東部ハリコフ市の大型商業施設が前日にロシア軍の誘導爆弾2発で攻撃されたことについて、少なくとも14人が死亡し、数十人が負傷したことを明らかにした。 地元当局によると25日、日曜大工店で2発の誘導爆弾が爆発し、大規模な火災が発生。当時店内には少なくとも120人がいたという。 これは着弾した瞬間を捉えた防犯カメラの映像。26日時点で、犠牲者のうち10人の身元がわかっていない。 ウクライナのクリメンコ内相によると、攻撃後に16人の行方が分からなくなっているという。また火災は1万2500平方メートル以上に及び、鎮火に16時間を要したという。 ロシア軍が国境を越えて侵入し、ウクライナの北方に新たな戦線が開かれた。北東部のハリコフでは先週、ロシア軍の攻撃が増加した。 攻撃を目撃したという近くで店舗を経営する男性は「どこもパニックだった」と話した。攻撃発生時は土曜日のお昼時で、またガーデニングの季節も迎え、店内はにぎわっていた。 ウクライナのゼレンスキー大統領は西側諸国に対し、防空体制強化への協力を求めた。ハリコフでは25日夕方にも別のミサイル攻撃があり、住宅が狙われ少なくとも25人が負傷した。 ハリコフ市は国境からわずか32キロ以内に位置し、ロシア軍は2022年に同市の掌握に失敗した後、同市への砲撃を続けている。 モスクワは民間人を故意に標的にしたことを否定しているが、ウクライナ侵攻以来27カ月の間に数千人が死亡、負傷している。