木村敬熊本県知事がスタジオ生出演 自身の『失言』に「発言を丁寧にしていきたい」 浅尾環境相の水俣訪問に「確実に実現するよう熊本県として努力」
2024年4月に16年ぶりに熊本県の新しいトップとなった木村敬熊本県知事が、12月27日にTKUライブニュースに生出演して、県政の課題や将来のビジョンについて語った。県民の注目が集まった木村知事の『失言』や、水俣病の『マイクオフ問題』について話を聞いた。 【画像】自らの『失言』について話す木村知事
市町村に直接足を運び県民の声を聞く
いわゆる木村カラーの部分になるが、『お出かけ知事室』について、これまでに17の市町村で開催された。実際に市町村を回っての感想を聞いた。 木村敬熊本県知事 --はい、平日の夜、例えば午後7時ぐらいから(『お出かけ知事室』を)やる場合は、そこから2時間とか2時間半かけてやる場合もあるんですけれども、わざわざ県民の皆さんが、私に直接会って直接ものが言いたいという方が毎回10人から、多い場合は30人ぐらいの方がご意見出されるんですけれども、そういう方がいていただくことが、ものすごく嬉しいですね。傍聴の方も含めると、2000人近くの方にも参加していただいていますので、来年もありますので、ぜひ皆さんお越しください。
2024年度前半に起きた木村知事の『失言』
木村県知事は知事就任後、2024年度の前半は知事の言葉、いわゆる『失言』に注目が集まることもあった。これについて、今どのように受け止めているのか。 木村敬熊本県知事 --申し訳ございません。やっぱりどうしてもまだ知事として、政治家としての自覚というか、私の発言がどれだけ多くの県民に影響を及ぼすかというところが、まだまだ十分じゃなかったと思っています。丁寧な説明、そして私のことをいろいろな思いを持って見ていらっしゃる方がいます。応援している方にはがっかりさせてしまった。応援していない方は、むしろ分断を広げてしまった。これからも常に全ての県民の代表として発言を丁寧にしていきたいと思っています。
『マイクオフ問題』改めて環境相に水俣に
『失言』のきっかけになったものの1つに、環境省の職員による水俣病のいわゆる『マイクオフ問題』がある。この問題の後に、木村県知事は独自の懇談を被害者団体と重ねている。12月25日には浅尾環境相と面会したが、どういったことを要望したのか。また今後、水俣病問題とどう向き合っていくのか。 木村敬熊本県知事 --浅尾環境大臣とは、初めてお会いしましたので、まずもって「水俣にぜひ来てください」と。というのは、前の伊藤環境大臣はマイクオフ問題という大失態を起こしたわけですけれども、その後に失われた信頼の回復を一生懸命にやられて、何度も現地に入られました。もちろん私も県独自で入りました。そうした中で「培った信頼関係を引き継いでください」と。「そのためには来てください」ということで、大臣からも「必ず行きます」という言葉をいただきましたので、確実に実現するように県としても努力してまいります。 --(水俣病問題は)熊本県の最大に近い課題の一つです。ただこれまで長い歴史の中で、様々な人のいろんな思いでここまで来たわけなので、今の課題とこれまでの経緯をしっかり踏まえながら、的確に取り組んでいきたい。これは県の重要な課題として、私は県政運営をしてまいりたいと思っています。
2025年は『優しい熊本』をつくっていきたい
木村県知事の2025年の抱負や正月の過ごし方は。 木村敬熊本県知事 --今年、知事に就任させていただいて、やはり激しい選挙戦もありました。そしてまた私たち以外のことで言えば、他の県でも多くの知事選挙とかで、ちょっとひどい事案もできてしまいました。社会が分断して、ギスギスするようなことは嫌だなと。やっぱり熊本の良さは人の良さであり、自然環境の良さであり、多くの人が共に暮らす共生する社会を、熊本だからこそできるものを実現していきたい。『優しい熊本』をつくっていきたいと思っています。 --お正月は、私は熊本に移住してきた人間ですので、しっかり年末年始、熊本を楽しみたいと思います。 (テレビ熊本)
テレビ熊本
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