オムニチェーン「ZetaChain」、メインネット稼働開始へ
ZetaChainがメインネット稼働開始へ
オムニチェーンブロックチェーン「ゼータチェーン(ZetaChain)」のメインネット「ゼータチェーン1.0」のローンチまでカウントダウンに入っている。数日以内に稼働を開始するようだ。 「ゼータチェーン1.0」では、「ゼータチェーン」におけるガバナンスやプール、独自トークンZETAの送信などの機能を含んだツールキット「ゼータハブ(ZetaHub)」が新たに導入されるとのこと。 また今回の「ゼータチェーン1.0」ローンチにあたり、昨年6月のテストネットローンチから昨年8月20日までに「ゼータチェーン」 を利用したユーザーに対して、31,500,000ZETAが付与されるという。 ZETAは接続されたブロックチェーンを越えて 「ゼータチェーン」に転送できるオムニチェーントークン。またクロスチェーン取引におけるガス(手数料)代やガバナンスなどにも利用されている。 なおZETAの総発行枚数は2,100,000,000ZETAに設定されており、そのうち10%の210,000,000ZETAがコミュニティ報酬に割り当てられるとのこと。また残りの内訳としては、エコシステ成長ファンド12%、バリデーター報酬10%、流動性報酬5.5%、プロトコルトレジャリー24%、コアコントリビュータ22.5%、購入者およびアドバイザー16%となっている。 ⚫︎ゼータチェーンとは 「ゼータチェーン」は、相互運用性を高めることを目的とした分散型ベースレイヤーだ。「コスモスSDK」によって構築されており、コンセンサスエンジンにはテンダーミント(Tendermint)が採用されている。 「ゼータチェーン」に接続された全ての外部ブロックチェーンは、「ゼータチェーン」上の「オムニチェーンスマートコントラクト」によって操作が可能になっているという。これにより「ゼータチェーン」では、ZRC-20と呼ばれるERC-20互換のトークン規格を使用して、「ゼータチェーン」上のスマートコントラクトが接続されたブロックチェーン上の資産を管理できるとのこと。 また「ゼータチェーン」のオムニチェーンスマートコントラクトにより、開発者はイーサリアム(Ethereum)やビットコイン(Bitcoin)などのブロックチェーンから複数のチェーンにまたがる相互運用可能な分散型アプリ(dApps)を構築できるとのこと。
一本寿和(幻冬舎 あたらしい経済)