田中恒成「明日の36分間は４団体統一の始まり」初防衛戦へ至近距離のにらみ合いも
プロボクシングWBO世界スーパーフライ級王者の田中恒成（29＝畑中）が、至近距離のしびれるフェースオフを展開した。 14日に東京・有明アリーナで同級6位プメレレ・カフ（30＝南アフリカ）との初防衛戦を控え、13日に東京ドームホテルで前日計量に登場。リミット（52・1キロ）よりも100グラム少ない52・0キロでパスしたカフに対し、田中はちょうどリミットでクリアした。 計量パス後のフェースオフ（にらみ合い）では自らカフにぐいっと近づき、21秒間の至近距離で視線を外さなかった。今年7月にジョナタン・ゴンサレス（メキシコ）の体重超過で国内開催では初となる試合中止を味わった田中は「（至近距離は）全然、意味ないです。いつも通り。ただ前回（中止）のこともあるので気合は入っています」と意図を説明した。 結果的に王座を獲得し、日本人3人目の世界4階級制覇を成し遂げた2月以来、約8カ月ぶりの世界戦を迎える。「ここまで気持ちが落ちることはなかった。ここがゴールではないし、どういう勝ち方をするかが大切なので。明日の36分間は4団体統一の始まりだと思って熱い試合します」と言葉に力を込めた。 カフが鮮やかな紫色の短髪ヘアというファッショナブルなスタイルで来日。フェースオフでカラフルな挑戦者のヘアを確認した田中は「前におばあちゃんの髪の毛と同じ紫と言いましたね。おばあちゃん、死にかけて生き返ったのでそういう意味では強いかもしれない。おばあちゃんを思い出す？ 全然、思い出さない」と報道陣の質問にも笑顔で対応していた。
