八代市の農業用水路、応急復旧工事が完了 大雨で被災の「不知火幹線水路」
九州農政局は24日までに、大雨で被災し一部で水を流せなくなった農業用水路「不知火幹線水路」(八代市東片町)の応急復旧工事を終えた。25日以降、少しずつ水を流して問題がないか確認し、平年通りの流量に戻す。 被災したのは、20~21日の大雨で約500メートルにわたって陥没した市道沿いの用水路。コンクリート製の土台が傾いたり、継ぎ目に隙間ができたりして通水できなくなった。22日から、継ぎ目を遮水シートで補修し、浮き上がった土台の下に土のうを詰めるといった工事を進めていた。 不知火幹線水路は、球磨川の取水施設「遥拝頭首工[ようはいとうしゅこう]」から引いた水を龍峯や千丁、鏡など各地区の農地約2200ヘクタールに供給。国が所有し、八代平野北部土地改良区が管理している。(河内正一郎)