「以前は敷居が高かったけど…」“二郎系ラーメン”に目覚める女性たちが増加中 「予習すればコールも怖くない」「意外に完全食、胃もたれもしない」
アラサー女性「意外と店内がキレイ、月2回のストレス発散に」
実際に女性ファンの声を聞いてみよう。30代になってから初めて二郎系ラーメンを食べ、その魅力にはまってしまったと言う女性がいる。都内で研究職をしている女性・Bさん(33歳)は、男性の知人に連れられ、昨年、ついに“二郎系デビュー”を果たした。 「もともと二郎系ラーメンに対する印象は、そこまでポジティブなものではありませんでした。とにかく味よりも量を重視していて、野菜が山盛りになっていたり、店内の床がギトギトして汚そうなイメージを持っていました。そんなとき、男性の友人に『絶対に食べてもらいたい』と誘ってもらって、いざ実食してみたら固定観念が覆されました。思っていたよりも味が繊細で、食べ終わった後も胃もたれがまったくしなかった。 麺少なめ、野菜、ニンニクを多めで注文したこともあり、意外とさっぱりと食べることができました。普段は、なかなかたくさん食べる機会がないニンニクをたっぷり食べられたので、次の日はなんだか元気が出ました(笑)。そこから自分でラーメン二郎と二郎系ラーメンも食べ歩いているYouTuberの動画を見ながら予習をして、友達を誘ったり、彼氏を誘ったりして、二郎系ラーメンを月に2回ほど食べています。フードファイトのような要素もあり、一つの娯楽イベントのような感じです(笑)」(Bさん)
「ちいかわ」きっかけで二郎系にハマった女性
別の女性・Cさん(32歳・会社員)も、昨年から『ちいかわ』をきっかけに、二郎系ラーメンにハマった一人だ。 「私が二郎系にハマったきっかけは、『ちいかわ』です。作品のなかに二郎をモチーフとしたラーメン屋さん『郎』が登場し、関連グッズも多数販売されています。『ちいかわ』好きとして、『これは自分も二郎系に挑戦しなくては!』と思い、友人と一緒に『ラーメン二郎』に食べに行ったところ、すっかりハマってしまいました(笑)。 実際に足を運んでわかったことは、客が会話をしておらず、店内が静かなところです。ガヤガヤとしたイメージがあったのですが、客が無言で黙々とラーメンを食べることが不文律となっているらしく、非常に静かで過ごしやすい空間でした。男性客は早々に食べ終わり出て行きますし、マナーを守ってテーブルをきれいに布巾で拭いて、ゴミもゴミ箱に捨ててから帰るようなシステムになっているので、想像以上に店内が綺麗なんですよ。 また店員さんが怖いイメージも持っていたのですが、実際には人当たりの感じが良い店員さんも多いです。偏見を持っている人こそ、一度食べに行ってもらいたいと思います」(Cさん) Cさんは現在でも、月に数回、二郎系ラーメンを食べているというが、目立った体重の増加や肌荒れなどは起こっていないという。 「タンパク質は豚肉で摂ることができ、炭水化物は小麦麺、そしてたっぷりの野菜、卵を別で注文すれば、二郎は完全食といえます。当日と次の日のご飯を調整すれば、体重の増加もありません。黒烏龍茶は欠かせないですが(笑)。頑張っている自分へのご褒美として、二郎系ラーメンを食べに行くと言う感じですね」(同前) 大学生や働き盛りの若者で賑わう二郎系ラーメン。なかなか女性が入りづらいというイメージもあるが、実際には店舗も清潔で女性客にも親切に接してくれる店員も多いという。最近では女性の「ジロリアン」も、じわじわと増えているようだ。