【Playback箱根駅伝】第43回/日大が2年ぶり節目の10回目V! 亜細亜大と駒大が初出場
2024年に箱根駅伝は第100回大会を迎える。記念すべき100回に向けて、これまでの歴史を改めて振り返る『Playback箱根駅伝』を企画。第1回大会から第99回大会まで、大会の様子を刻んでいく。(所属などは当時のもの) 第43回箱根駅伝の総合成績&区間賞をチェック!
第43回(1967年/昭和42年)日大が完全優勝 往路優勝、復路優勝の表彰も始まる
第43回大会は亜細亜大と駒大が初出場。前回大会から復路の一斉スタートが採用されたのを契機に、この大会から往路、復路、総合の3賞制度が導入された。 2年ぶりの総合優勝を狙う日大は、1区の上原敏彦が区間賞を獲得して好発進。1区で7位だった前年覇者の順大も、2区の深田清次が区間賞で追い上げる。 しかし日大が3区の高橋英雄、4区の大出孝司と区間賞で独走。5時間49分45秒で往路優勝となった。 5区で磯端克明が区間賞を獲得した中大が往路2位に浮上。国士大は日大に4分18秒差をつけられ、往路3位となった。 日大は2度目の6区山下りを任された内野幸吉が区間賞。しかし、順大も7区で細川博が区間賞を獲得し、8区では牧田源一が日大をかわしてトップに躍り出る。総合タイムでも、順大が日大に3分59秒差まで迫った。 しかし、日大も粘りを見せ、9区の藤田国夫が区間賞、アンカーの土谷和夫は2年連続10区区間賞で勝負を決めた。日大が11時間24分32秒で2年ぶり10度目の総合優勝。復路も5時間34分47秒と順大に先行し、完全優勝となった。 連覇を狙った順大だったが、往路で波に乗れず、日大に8分23秒差をつけられて総合2位。 優勝候補に挙げられ、戦力が充実していた国士大も区間賞は8区の山形修身だけで、往路、復路、総合とも3位だった。 中大は前年に続き4位。日体大が5位となった。また、初出場の亜細亜大は12時間23分00秒で11位、駒大は12時間38分53秒で13位と足跡を残した。 参考文献:箱根駅伝90回記念誌(関東学生連盟)
月陸編集部