「SNS型投資・ロマンス詐欺」被害急増

著名人の名をかたったニセの広告などを入り口に、SNS上で投資への興味や恋愛感情を抱かせ金をだまし取る「SNS型投資・ロマンス詐欺」の被害が増えています。福岡県警によりますと、県内の被害額はことし1月と2月だけでおよそ8億4000万円にのぼっています。 「SNS型投資・ロマンス詐欺」は、SNS上で顔を合わせないままやり取りして、投資への興味を抱かせたり、恋愛感情を抱かせたりして、金をだまし取るものです。 福岡県警によりますと、被害は去年10月ごろから急増し、ことし1月と2月だけで61件、被害額はおよそ8億4000万円と、去年1年間の被害額の2.8倍となっています。 著名人の名をかたった広告などで信頼させる手口が複数確認されているほか、被害者自身がSNS上で相手と何度もやり取りし親しくなるため、投資や金の話が出てもだまされていることに気づきにくいということです。 このため、長期間にわたって被害を受けるケースが多く、1人あたりの被害金額は平均で1000万円を超えるなど高額となっています。 県警は「”絶対儲かる””あなただけ”という話は詐欺」だとして注意を呼びかけています。

SNS型の詐欺被害が現役世代に急増

ことし1月と2月の県内の詐欺被害の状況です。 著名人になりすまし金をだまし取るなどのSNS型投資詐欺は、およそ7億4000万円にものぼります。また、ロマンス詐欺をあわせると、全体の8割を占めます。 これまで主流だったニセ電話詐欺の被害者は主に高齢者でしたが、SNS型投資・ロマンス詐欺は、特に現役世代の20代から50代が全体のほぼ半数となっています。 なお、警察によりますと24日も、福岡市や北九州市で50～60代の男女3人がそれぞれSNS型投資詐欺の被害に遭ったことが確認されました。3人は、あわせておよそ2000万円をだまし取られています。 県警は、詐欺に遭わないように知らない人からのメッセージを受け取らないことを呼びかけています。 例えばラインですが、画面右上の設定を押して「プライバシー管理」を選びます。 そして、メッセージ受信拒否を『オン』にすると、知らない人からのトークやグループ招待が届かないようになります。 面識のない人からのお金の話は詐欺を疑うこと。そして「絶対儲かる」「あなただけ」という甘い勧誘には絶対に気をつけてください。