センバツ初Vの山梨学院監督「期待を裏切り続けてきた。少しは帳消しに」
第95回記念選抜高校野球大会は1日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で決勝があり、山梨学院が報徳学園(兵庫)に7―3で逆転勝ちし、春夏通じて山梨県勢初の甲子園優勝を果たした。山梨学院の吉田洸二監督の試合後の優勝インタビューは次の通り。 【山梨学院vs報徳学園の熱戦を写真で】 ◇「甲子園の猫」ぐらいになれるかな 持てる力を出し切って終われればと思っていた。甲子園で1試合ごとに成長させてくれ、6試合目に本当に力を出し切った試合ができた。 (選手の成長は)関西に入ってからも、普段の試合がない日の生活態度も非常にうかれることなく、コンディション調整を慎重にやってくれた姿を見て、私が足を引っ張らないようにした。ベンチで一番の応援団長になっていました。 (五回に7得点)エースの林が6試合(目の先発)で負担がかかるので、打線が援護しようとこちらに来る前から気持ちを一つに攻めていったことが集中打につながった。練習はスタッフ中心でしている。若いスタッフが活気のある練習をしてくれている。それが連打につながった。 (山梨県勢初優勝。2013年に監督に就任して)10年間お世話になり、毎年ご期待を裏切り続けてきたので、きょうの優勝で少しは帳消しにしてもらえればと思います。 (前回優勝した)清峰の時は(元広島の投手でエースの)今村がいた。この子で勝たないと、長崎県はもう優勝できないと勝手に思っていたので、本当にほっとした。今回はまだ実感が全然なくて、さらっとした感じです。それくらい、山梨県で甲子園の決勝に初めて行った昨日(準決勝)の方が大きかった。 (先発の)林は疲れもあったと思う。朝はちょっと体が重そうだった。今日は100球ぐらいでガタッと(球威が)落ちると思って、次の投手もずっと準備していた。五回の7点が栄養ドリンクだったのか、六回からは大丈夫だと思いました。 山梨で勝っても甲子園でなかなか勝てなくて「山梨の虎、甲子園の子猫ちゃん」ってあだ名を付けられていました。甲子園で虎まではいかなくても、猫ぐらいになれるかな。