上級者はスタート前にちゃんとチェックしてるって本当? グリーンの「刈高・スピード・コンパクション」とは!?
芝は生き物。グリーンコンディションは刻一刻と変化する
では、コンパクションとはどのようなものなのでしょうか。飯島氏は以下のように話します。 「コンパクションはグリーン面の『硬さ』を指し、測定方法の違いによって『ラング式』と『山中式』の2種類に分けられます。コンパクションメーター(土壌硬度計)という器具の先端に取り付けられた針を地面に刺し、その反発によってバネが伸び縮みした長さで数値が出されます」 「ラング式の場合は『10』、山中式の場合は『21~22』を一つの目安としており、もしもそれより値が小さいと着弾した時の跳ね返りが弱まってランが出にくくなります。その状態では、例えばアイアンショットでピンの手前に落としてランを活用しようとしても、ボールがグリーンに食い込むように落下し、イメージ通りにピンに寄せることが難しくなるでしょう」 「反対に、グリーン硬すぎるとバックスピンがききにくく、ボールがなかなか止まらないグリーンになってしまうので、速さと同じく“絶妙な間”を取ることが求められます」 芝は生き物ですので、季節や天候といった自然条件に加えて、ゴルファーに踏まれる頻度などでもコンディションは刻一刻と変化していきます。そのような中でも、常に一定で高い品質のグリーンを提供できるよう、コース管理者の手によって細かな調整がなされていると言えるでしょう。
ピーコックブルー