【特集】能登半島地震から半年 父を亡くした珠洲市の男性の今「まずここからが第一歩かな。」
ミヤギテレビ
手続き中の災害関連死を含めて299人が亡くなり、3人が行方不明となった能登半島地震から7月1日で半年。 地震2日後にミヤギテレビが取材した父親を亡くした男性の今を取材した。 「揺れてる。揺れてますね」 1月3日の石川県珠洲市。 海のすぐ近くの1階部分が潰れた住宅で活動する消防団の姿があった。
地震で父親を亡くした男性
その様子を見守っていたのがこの家で暮らす横場松男さん(61)だった。 横場松男さん(61) 「まあ、仕方ないです。本人も自分が建てた家でね、亡くなったし、多分満足かなと思ってます。いや、僕もね、いたんですよ。もう自分逃げるので精一杯で、降りてきてすぐそこに寝てるの分かっていたので呼んだんですけど、全く返事なかったです」 震度6強に見舞われた珠洲市。 体が不自由だった父親は遺体となって発見された。 津波が迫る中、父親を残して家族と共に高台に逃げざるを得なかった。 横場さんはいま市内の仮設住宅で暮らしている。
仮設に入れたのはほぼ半年後
Q仮設住宅の入居は? 横場松男さん(61) 「6月21日でしたね。ほとんど半年近くかかったって感じですかね。入れない人結構まだおられるんで、避難所におられる方でも10人くらいはまだ入っておられるかな、そんな状態ですね」 横場さんが入居したのは木造2階建てタイプの仮設住宅。 県内産の杉が使われ木の香りが漂っている。 珠洲市では2年の入居期限が過ぎた後は災害公営住宅に転用する方針で、希望すれば住み続けることが出来ると言う。