三重県教育委員会に改善を勧告されていた多度大社の上げ馬神事について、大社側は氏子らと作る新たな組織が神事の責任を負うなどとする回答を県教委に提出しました。 多度大社の上げ馬神事を巡っては、動物愛護の観点から批判的な意見が寄せられ、三重県教育委員会が去年8月、人、馬ともにけがをすることのないよう安全管理を徹底することなどを求める改善を勧告していました。 県教委によりますと、3月25日付けで多度大社などから改善に向けた取り組みを示す回答が提出されました。 回答では、壁の撤去などの改善策に加え、責任の所在があいまいだと指摘された点について多度大社側と氏子らで構成する「多度大社御厨総代会」を新たに作り、行事全般の責任を負うことなどが示されたということです。 県教委は「前進している」と評価した上で、改善策が実行されているか、神事当日に現地で確認するとしています。