西武HD、軽井沢や箱根のリゾート開発に700億円投資…コロナ後の観光需要の高まりに期待
西武ホールディングス(HD)の西山隆一郎社長は5日、読売新聞のインタビューに応じた。ホテルやゴルフ場を保有する長野県軽井沢町や神奈川県箱根町などを中心に、2035年度までに計約700億円を投じてリゾート開発への投資を強化する考えを示した。
このうち、軽井沢町では、09年にスケートリンクなどを閉鎖した地区で、複合的なリゾート開発を進める。西山氏は「リゾートを通して地域社会、日本経済に貢献していく」と強調した。
西武HDは国内のリゾート開発では草分け的存在で、山手線の内側の1・5倍に相当する1億平方メートル超の土地を全国に保有している。コロナ禍後、地方でも観光の需要が急激に高まっており、西山氏は「圧倒的な資産を持っているが、まだ未開発のエリアがある。価値を上げていきたい」と説明した。