中部空港、787展示施設で貸切イベント ライブや挙式「ユニークベニュー」利活用へ
中部空港(セントレア)を運営する中部国際空港会社(CJIAC)は、ボーイング787型機を展示する空港内の複合商業施設「FLIGHT OF DREAMS(フライト・オブ・ドリームズ)」を活用した貸切イベント利用を受け付けている。パーティーや講演会など、実機を目の前にした各種イベントへの利用を見込み、特別感や地域特性を演出できる施設「ユニークベニュー」としての利活用を狙う。 【写真】リニューアル前のFLIGHT OF DREAMS イベント会場は、787-8の飛行試験初号機「ZA001」(登録記号N787BA)を展示する1階の教育施設「Flight Park(フライトパーク)」。ブースを構えた各種イベントのほか、入社式や講演会、音楽ライブなどを開催できる。また食事を持ち込んでのパーティー開催や挙式、フォトウェディングにも対応する。 利用料金は営業時間内に使える「イベント」と、営業時間外の「貸切」で異なる。午前10時から午後5時までの営業時間内のイベント利用は1日20万円で、機体左側のエリアのみ利用できる。営業時間外の貸切の場合は2時間40万円で、1階のフライトパーク全体を利用できる。申し込みは希望日の1年前から60日前まで受け付ける。 海外では、都市の差別化を図るツールの1つとしてユニークベニューの利活用が進んでおり、歴史的建造物や公的空間などでの会議・レセプションを開催する事例がある。国内でも観光庁がユニークベニューの開発・利用促進を図っている。 CJIACはユニークベニューとして、フライトパークの利活用を進めており、これまで同社グループの入社式を含め、卒園式やライブイベントなどが開催されたという。
Yusuke KOHASE