【最終予選開幕。パリ五輪出場を賭けたU23日本代表のキーマンは(2)】点を取れなければ勝ち切れない。荒木遼太郎、藤尾翔太、平河悠のJリーグ好調組に期待すること
AFC・U-23アジアカップ(カタール)は2週間あまりの短期間に最大6試合を戦うという超過密日程の大会だ。 ■【画像】カタールで挑むアライバルミーティング……U23日本代表メンバーが真剣な表情で並ぶミーティング姿■ グループリーグは16日の中国戦を皮切りに、19日のUAE戦、22日の韓国戦と日本へのライバル意識をむき出しにしてくる難敵との戦いを中2日ペースで強いられる。 加えて、25日の準々決勝はオーストラリアかカタールだ。仮にカタール戦となった場合には、完全アウェーの状況下でのタフな試合を余儀なくされる。 そこを乗り切ったとしても、29日の準決勝でサウジアラビアやイラク、ウズベキスタンといった相手を撃破しなければ、パリ五輪切符はつかめない。国際経験不足の若き大岩ジャパンにとっては、極めて高いハードルなのは確かだろう。 こういった大会を乗り切るためには、ここ一番でゴールを奪ってくれる点取屋の存在が必要不可欠。もちろんA代表経験者・細谷真大(柏)の復調も重要だが、それ以外のラッキーボーイの出現が待たれるところだ。 今季Jリーグを見ていると、第7節までJ1首位を走ってきた町田ゼルビアの藤尾翔太と平河悠には大きな期待を抱きたくなる。藤尾は名古屋グランパス、コンサドーレ札幌、川崎フロンターレ相手に計3ゴールをマーク。ゴール前での鋭さが研ぎ澄まされた印象だ。U-23日本代表では最前線に加え、サイドでも起用されており、マルチの能力も折り紙付きだ。しかも重圧のかかる大舞台でも飄々とこなしてしまう強靭なメンタルの持ち主。そこはこういう大会では非常に心強いところだ。
■A代表の名波浩コーチも一目置いている選手
平河の方も傑出したドリブル突破力でサイドを切り裂き、数々のチャンスを作っている。鹿島アントラーズ戦の決勝弾などは、決め手を持つ彼らしいところ。大岩ジャパンでも3月のU-23マリ戦(京都)で先制ゴールを叩き出しており、打開力と得点力の両方を兼ね備えた期待の星で、A代表の名波浩コーチも一目置いている選手と言われている。 斉藤光毅・三戸舜介のスパルタ・ロッテルダムコンビが不在の今、彼のように1対1で勝負でき、敵の守備網を個の力でこじ開けられる選手は貴重。そういうタイプが彼しかいない分、より重要性は高まってくる。この大会で異彩を放ち、パリ五輪でも輝けば、9月からの2026年北中米ワールドカップアジア最終予選でのA代表参戦も見えてくるかもしれない。そういう意味でも注目だ。 一方、旬なアタッカーという意味では、FC東京移籍で新境地を開拓した荒木遼太郎以外には考えられない。 鹿島に在籍した2021年にはJ1で2ケタゴールを達成し、A代表候補合宿にも呼ばれた男だけに、もともとポテンシャルは頭抜けていたが、2022・23年はトップ下を置かないシステムを鹿島が採用したこともあって、出番が激減。大岩ジャパンからも遠ざかっていた。しかしながら、今季を前に思い切って移籍を決断。FC東京のトップ下、あるいは最前線で本領を発揮し、瞬く間に5ゴールをゲットし、最終予選に滑り込んできた。 「自分のパフォーマンスは悪くない。もっともっとゴールに迫れる攻撃ができたらなと思っています。1つ相手のラインを越えたところでもう一段階スピードアップできれば、もっと点が取れる。そう仕向けていきたいですね」と本人も3月のU-23ウクライナ戦(北九州)で自分やるべきことが明確になったようだが、それをカタールで具現化してくれれば理想的だ。
■荒木が生かせるアドバンテージ
同じFC東京の松木玖生と共闘できるところも荒木のアドバンテージ。「普段からプレーしている分、お互いの要求できるところっていうのは分かっている」と松木も自信を見せており、2人が絡み合うことでよりゴール前の凄みが増すはずだ。 大岩剛監督もクラブで培ったコンビネーションを持ち込んだ方がプラスだとよく分かっているはず。藤尾+平河、荒木+松木をセットで使うといった工夫も凝らすのではないか。 いずれにしても、点を取るべき人間が点を取ることが勝利の最大のポイント。特に決勝トーナメントは重要性が増す。彼らにはスターダムにのし上がる千載一遇のチャンスをモノにしてもらいたい。 (取材・文/元川悦子)
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