「距離計なんて不要! ビギナーは進行が最優先」vs「いやいや使ったほうがいいでしょ」→レッスンプロの見解は?
距離計測器はビギナーも積極的に使うべき
ある程度正確なショットを打てる上級者にとって、距離計測器を活用して残り距離を把握することは、コース戦略を考えるうえで重要な意味合いを持ちます。 【図解】カートナビでも残り距離は分かるけど…座り位置に要注意!? 接待や上司とのラウンドで役立つ「カートの上座・下座」を写真で解説 もちろん、残り距離を把握してプレーを進めることは、上級者に限らず有効な進め方ですが、ショットがなかなか安定せず距離通りに打つことが難しいビギナーの場合は、距離計測器の使用がかえって進行を遅らせてしまうことも。 スロープレーにつながる可能性も十分考えられますが、ビギナーであっても距離計測器を使用したほうがいいのでしょうか。「プロだけが知っているゴルフ上達への道」でゴルフ知識を紹介している、レッスンプロの川端いっせい氏は次のように話します。
「ビギナーも距離計測器は積極的に使ったほうがいいです。ただし、ビギナーはレーザー式の計測器をラウンド中に使う余裕がないことも多いでしょう」 「そのため、ビギナーにはGPS機能が搭載された腕時計タイプの計測器がオススメです。これならば、その場でぱっと見ただけで残り距離を確認できるため、プレー進行が遅れることもありません」 しかし、ビギナーが正確な距離を知ったとしても、狙った距離を打てないことがほとんどのはず。それでも距離計測器を使用したほうがいいと考えるのはなぜでしょうか? その理由について川端氏は、「成長速度の向上」と「失敗リスクの軽減」があると言います。 「ビギナーに限らず、距離の把握は正確にできたほうがゴルフの上達につながります。自分の狙った距離と実際に打った距離のギャップを知るのは、上達するうえで欠かせないものです。私が運営するスクールでも、距離計測器を使用している人としていない人では、前者のほうが早く成長する傾向にあります」 「また、複雑な地形のコースでは、ビギナーにとってクラブ選択の難易度が一気に上がってしまうものです。状況に応じた適切なクラブを選択できるようになるためにも、計測器を使って正確な距離を把握することが必要でしょう」 「打つべき距離を知ったうえでオーバーやショートしてしまった経験は、自分の中に“距離感”として蓄積されます。計測器の活用はこの距離感を養うためにも、とても役立つのです」