ドジャース・大谷翔平はなぜ「正力松太郎賞」を受賞できないのか 2年連続3度目の「特別賞」
今年のプロ野球の発展に最も貢献した監督や選手に贈られる第48回「正力松太郎賞」の選考委員会が7日、東京都内で開かれ、「特別賞」には2年連続3度目となるドジャース・大谷翔平投手(30)が選出された。 【写真】ヤンキース・ジャッジと談笑する大谷 ドジャース移籍1年目に54本塁打で2年連続本塁打王、またメジャー史上初となる50本塁打、50盗塁以上の「50-50」(フィフティフィフティ)も記録。世界を震撼させた活躍に、選考委員会で座長を務める王貞治氏(84=ソフトバンク球団会長)は「われわれの期待に応えるではなく、期待を超えちゃう活躍。毎年、インパクトがすごい。ファンがやってほしいと思うことを簡単に実現してしまう。(日本人メジャーリーガーの中で)アメリカの連中に〝参った〟と言わせたのは大谷君が初めて」と絶賛した。 大谷こそが「正力松太郎賞」にふさわしいのでは?との声も挙がる中、王氏は「大谷君が4年も5年も続けて正力賞を獲ったらマズいではないけど…」と苦笑い。選考委員会でも「今後、10年間、(正力賞が)大谷選手になるかもしれない」との本気とも冗談ともつかない発言も飛び出したという。 ただ、「正力松太郎賞」の選考内規として「セ・リーグ、パ・リーグの競技者を対象とする」とあり、日本球界以外でプレーする選手は〝対象外〟となっている。 大谷は日本野球機構(NPB)を通じて「昨年に引き続き3度目の正力松太郎賞の特別賞を受賞できてうれしく思います。今シーズンは移籍初年度でしたが、家族、首脳陣、選手、スタッフの皆さん始め多くの関係者に支えられて、チームとしてはワールドチャンピオン、個人としても1年間試合に出続けて成績を残すことができました。来シーズンは開幕戦が東京ドームで行われ、久しぶりに日本のファンの皆さんの前でプレーできるのを楽しみにしています」とコメントした。(東山貴実)