えええ、レヴォーグより高いかも? クロストレックのハイブリッドに400万円の価値はあるか徹底試乗
■加速感はエコ+αな雰囲気
スバルのニューウェポンであるストロングハイブリッドe-BOXERに、まずはオンロードで試乗開始。驚かされたのはその加速感だ。ハイブリッドだから当然と言われそうだが、低速からトルクフルなだけでなく、ある程度速度がのってきても「ひとノビ」が感じられる加速感で、このパワートレインならば「STIスポーツ」なグレードとの相性も良さそうな印象であった。 Sモードならばその加速感の良さはさらに際立つ特性となっていた。 ただ、気になる部分もあった。これまでスバル車で感じていたペダルタッチの良さ、ブレーキタッチの自然さが消えてしまっている印象であった。これは、ストロングハイブリッド化によって、回生ブレーキが備わったことが理由であると思うが、これまでのスバル車の良さという部分であればスポイルされた部分と言える。 慣れれば問題ない感触になるが、最初は驚くスバリストもいるかもしれない。 また、気になる部分と言えば乗り心地だ。ストロングハイブリッドはサスペンションの仕様が変更されているが、街乗りの速度域でアスファルトの凸凹やギャップに対してのハネ感というか突き上げ感がやや気になる印象であった。どちらかと言えばリアシートの方が、より気になった感触だ。
■よりドライバーズカーになった?
そして、急勾配セクションでの試乗ではトルクフルなパワーユニットの恩恵を味わうことが出来た。重さやかったるさを感じることなく、グイグイと急勾配をストレスなく登っていくのは頼もしい。 コーナーリングもあったが、ここではこれまでのクロストレックに比べて、ステアリングインフォメーションが増えている感触で、よりドライバーズカーになったというか、ストロングハイブリッドモデルの方が、運転が楽しい仕上がりとなっている。 ただ急勾配で気になるポイントもあった。それが、エンジンブレーキの弱さだ。最もエンジンブレーキを効かせても、ノーブレーキでは心もとない雰囲気であった。 加速に関しては鋭いレスポンスを見せてくれたが、全域でダイレクト感がある訳ではないと言える。ただ、重量増に合わせてキャリパーも大きくなっているので、この辺りはスバルとしても対策しているということだろうか。