安室奈美恵、SPEED、DA PUMP「沖縄の時代」生んだ立役者 マキノ正幸さん死去
6月28日に83歳で死去したマキノ正幸さんが創業した「沖縄アクターズスクール」は、平成を代表する歌姫、安室奈美恵さんをはじめ、SPEED、DA PUMPら数多くのスターを輩出。「ウチナー旋風」を巻き起こし「沖縄の時代」と呼ばれた。 マキノさんは、「日本映画の父」と呼ばれる牧野省三を祖父に、俳優の長門裕之、津川雅彦をいとこに持つ芸能一家の出身。沖縄県が本土へ復帰した1972年に東京から移住し、83年にアクターズスクールを開校した。 安室さんは92年、ダンスアイドルグループの一員としてデビュー。95年にソロ歌手に転じてからは、小室哲哉さんの楽曲に乗ってトップスターへの階段を駆け上がり、その年の大みそかの紅白歌合戦に初出場した。 安室さんのファッションをまねた「アムラー」が社会現象となり、98年の紅白には安室さんをはじめMAX、SPEED、DA PUMPとスクール出身者が4組出場。安室さんが歌唱中の瞬間視聴率は64・9%を記録した。 知念里奈、山田優、黒木メイサ、三浦大知、満島ひかりらも沖縄アクターズスクールの出身。このほか、沖縄出身の芸能人としては仲間由紀恵や国仲涼子、新垣結衣、二階堂ふみら俳優も数多く活躍している。 空前の沖縄ブームから四半世紀。マキノさんは晩年も、米軍普天間飛行場に近い自宅兼練習スタジオで少女たちに歌やダンスを指導していたという。