石塚英彦が語る仕事の流儀“営業先で似顔絵をプレゼント”がマイルール「すべての人に“ありがとう”です」
日曜日の昼下がり、静かな通りに佇む一軒の店「your time」に集うお客様たち。カウンター越しには、それぞれの個性あふれる物語が聞こえてきます。パーソナリティのチャンカワイがお届けするTOKYO FMのラジオ番組「ヱビスビール presents Color Your Time」。 3月3日(日)、3月10日(日)放送回のゲストは、お笑いコンビ・ホンジャマカのボケ担当で、グルメリポーターしても活躍する石塚英彦さん。自分時間「my time」にまつわる物語をひも解いていきます。
◆ロケで意識しているポイントは?
石塚:飲んだ次の日って、みんなとの距離が縮まっているからロケが盛り上がるよね。よくさ、どういう風にしたら視聴者がウケるのかって、そこまで計算できる人っているじゃん。俺とかはそこまで器用じゃないから、その場にいるスタッフを笑わすことしか考えてないの。 チャンカワイ:ターゲットがスタッフだと。 石塚:そう。カメラマンの手がちょっと(笑いで)揺れればそれでいいかなって。あとは、それプラス現地のみなさんね。 チャンカワイ:はい。 石塚:よくグルメリポーターって言われるけど、俺は人を取材しているだけで、味の感想は全部「まいう~」しか言わないの(笑)。 チャンカワイ:そんなことはないと思いますけど(笑)。作った方と向き合うんですね。 石塚:愛を引き出したいというか。たとえば、レンコン農家の方だと、育てるのも収穫も大変じゃない? そこから綺麗に洗って、それで我々の食卓に来るわけだから。その“苦労”を引き出すのが俺の仕事。 チャンカワイ:石塚さんにとって、食とは何ですか? 石塚:単に腹を満たすものじゃなくて、心も満たしてくれるものかなあ。
◆周りへの感謝の気持ちは常に忘れない
チャンカワイ:こういうときにしか言えないから言いますけど、営業に行ったら石塚さんはみんなの似顔絵を色紙に描いてくれるんですよね。 石塚:描く描く(笑)。飲食店とかで時間がないときは自分の絵しか描かないんだけど、時間があるときはお店の人の絵やお店全体の絵とかも描いたりするよ。 チャンカワイ:ええ~! 石塚:結局、お店に行くリポーターができることって、お店の味、雰囲気、お店の人の心意気とかを伝えるけど、色紙って俺にとってはただのサインじゃなくて感謝状的なもので。「ありがとうございました」っていう意味もあるから、ちゃんとベストを尽くして描かないと。 チャンカワイ:メディアで初めて言いますけど、うちの奥さんが学生のときに(バイト先のお店に)ホンジャマカさんが来てくれたらしいんです。それで、「自分の服にサインをください」ってお願いしたら、ものすごく丁寧に書いてくださったそうで。若いときからその考えだったんですか? 石塚:そうだねえ。なりたくてなった芸人だからねえ。 チャンカワイ:全部に感謝状を。 石塚:ありがとう以外ないもんね。今自分がいる立場とかを考えると、すべての人にありがとうでしょ。 (TOKYO FM「ヱビスビール presents Color Your Time」より)