第41回 89、90年の藤田巨人 vs 他チーム|「対決」で振り返るプロ野球史
江川、西本が消えた投手陣を再生させるために斎藤、槙原、桑田らに喝!
“ミスター完投”斎藤[巨人]は89年に11連続完投勝利の日本記録達成
最近のプロ野球で、あらためて思うのは、「完投が少なくなったなあ」、これである。投手の分業制がメジャー並みに確立されたことの結果なのだから当然ではあるのだが、「それにしてもなあ」の思いは残る。 89年の69完投、90年70完投。これはこの両年の巨人投手陣の完投数である。四半世紀前は、こういう野球をやっていたのである。そう昔のことではない。この野球史もドームの時代に差し掛かり、かなり現代に近づいてきたのだが、野球そのものは、近づくどころではない。今回は、こういう時代もあったのだ、ということを知ってもらう原稿にしてみた。 1989年の巨人は、王貞治監督が前年限りで退任、藤田元司監督が2度目の“お勤め”となった(前回は81~83年)。元巨人の大エースは巨人のピッチングスタッフを見直してみて、「まだまだ力を出していない」のを痛感した・・・
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週刊ベースボール