抗議デモ米各地の大学に拡大 卒業式控え大学側収拾に躍起
オースチン、テキサス州、4月30日 (AP) ― パレスチナ自治区ガザでのイスラエルの軍事行動に抗議する学生デモは、全米主要都市の大学キャンパスに拡大、南部テキサス州オースチンのテキサス大学では4月29日、抗議する学生が警官隊と衝突し、約50人が逮捕された。 一方、卒業式を控えた大学側は、学生らにテントを撤収するよう要請。大量逮捕者を出したニューヨークのコロンビア大学では、学生の停学処分を開始した。 授業が最終日を迎える一方で、抗議運動の拡大に伴い、全国のキャンパスでの逮捕者は1000人に達しようとしている。 また、大学側は学生の言論の自由を支持するだけでなく、イスラエルとの経済的な関係を見直すことを余儀なくされている。 ユダヤ人学生の中には、抗議運動が反ユダヤ主義に傾き、キャンパスに足を踏み入れるのが怖くなったと言う者もいる。 テキサス大学オースチン校では29日、少なくとも40人の生徒が不法侵入と治安びん乱行為などの容疑で逮捕された。そのうちの何人かは、座り込むデモ参加者を取り囲んだ約100人警察官に、一人ずつ引きずり出されて、抗議の叫び声の中を連行された。 大学は29日遅くに声明を出し、この日キャンパスで繰り広げられたデモの参加者は同大学とは無関係であり、構内でのキャンプは禁止すると発表した。 (日本語翻訳・編集 アフロ)