「あなたが与えた喜びも苦しみも、全てに感謝」アンヌ・パリロー、長年不倫関係にあったアラン・ドロンに捧げた感動的な賛辞とは?
女優アンヌ・パリローは自身のInstagramアカウントで、5年間人生を共にした相手への長い別れのメッセージを投稿した。その中で、アラン・ドロンへの愛と敬意を表し、彼らの親密な関係を示す写真をシェアした。 【画像】プールで親密な様子で遊ぶアラン・ドロンとアンヌ・パリロー 彼女は1981年から1986年まで、自分よりも二回り年上のアラン・ドロンと恋愛関係を築いていた。アンヌ・パリローは、2024年8月17日(土)の夜に88歳でドゥシーの自宅で亡くなった元交際相手のアラン・ドロンに対し、心からの追悼の意を表した。「アラン、何が辛いかわかる? 何が心地よいかわかる? 好きな人への想いを持ち続けること。それは心臓や肺に自分の意思で働き続けるよう促すような強い意志や努力を必要とする」と彼女は8月18日(日)、自身のInstagramに投稿したアーカイブ写真のキャプションに綴った。ふたりは一緒にプールで楽しんでいる。「呼吸のひとつひとつ、繊維の一本一本に至るまで、心の奥深くで葛藤が続いている。その中で、あなたが私の人生に残した消えない痕跡や、すべての貴重な瞬間、視線、笑い、涙、そして狂気が、かつて存在した絆を思い起こさせる。」
「あなたは私の初恋の人であり、私の恩師だった」
64歳の女優はまた、1981年、アラン・ドロンが自ら脚本と監督を務めた映画『危険なささやき』の撮影現場での出会いを回想した。アラン・ドロンは、アンヌ・パリローがまだ若手女優だったころに、台詞と主役の役を与えてくれた。当時、そのスターは長年にわたりミレーユ・ダルクと生活を共にしていた。 「私は20歳、あなたはほぼ50歳だった。私の初恋の人であり、恩師であり、父であり、ピグマリオンであり、最高、卓越、完璧、高水準、情熱のためにすべてを犠牲にする覚悟のある先生だった。仕事の情熱も愛の情熱も、あなたが触れるすべてのものが私とは違う柔らかさを持っていたけれど、私が目指していたものと響き合っていた」と、映画『ニキータ』でセザール賞を受賞した女優は続けた。今年4月には、テレビ番組「Quelle Époque(ケルエポック)」で、最初は難しかったふたりの複雑な関係について語った。 アンヌ・パリローは、フランス映画界の偉大な存在に対する愛と敬意を表して、その追悼の言葉を締めくくった。「言いたいことは山ほどある...... 最初から皆が同じチャンスを持っているわけではない。私にとっての幸運は、あなたに出会えたこと。アラン、私に経験させてくれた喜びも苦しみもすべてに感謝したい。どうか今いる場所で幸せになって。きっと前にいた場所よりも幸せなはず。私はあなたを永遠に抱きしめ、愛し続けます」と彼女は語り、俳優アラン・ドロンの子どもたち、アントニー、アヌーシュカ、アラン=ファビアン・ドロンに思いを寄せた。そして最後にこう告白した。「言葉を求められるけれど、今の私には彼に対する言葉しか見つからない。」
text: Victoria Hidoussi (madame.lefigaro.fr)