防衛装備移転三原則の運用 「どのような原則をつくるか」を真剣に議論するべき
「どのような原則をつくるか」を真剣に議論するべき
飯田)そうすると、「防衛一辺倒」というような言い方がどこまでできるのか……。 神保)防御的な兵器は定義が難しいと思います。戦闘でどう使われるかによって性格付けが異なるので、きちんと議論した方がいい。 飯田)戦闘地域には送らないとか、かつては「自衛隊がいるところが非戦闘地域なのだ」と言った総理もいましたが。 神保)平時において装備品を送り、その国の防空能力なり装備品をどれだけ充実させるかも大事ですが、実際に戦争が行われている国に対してどう関与するのか。もはや中立ではいられないとすると、戦略的判断になるので、「どのような原則をつくるか」を真剣に議論するべきだと思います。しかし、どうしても反対論が出やすい議論なので、与党は国民に議論を開示したがらない。「何を選び取るのか」は国民全体の課題ですから、しっかり議論した方がいいと思います。