福山駅北側にバスターミナル整備案 広島県福山市
広島県福山市は4日、JR福山駅南側の駅前広場の再整備に絡み、駅北側の北口広場にバスターミナルを設ける案を明らかにした。現在、バスの待機・乗降場などがある駅前広場は全面広場化を目指す。本年度中の策定を予定する再整備の基本計画に盛り込む方針。 【写真と地図】福山駅北口広場 官民でつくる福山駅前広場協議会の会合が市役所であり、市の担当者が説明した。市によると、北口広場は駅と隣接しており、ターミナルの整備でバス利用者の利便性向上が期待できる。市とJR西日本が土地所有者のため、合意形成に要する時間や事業費が比較的少なくて済むメリットもあるとした。 北口周辺は道路幅が狭く交通混雑が懸念されることから、バスと一般車両の走行ルートを分離するなど道路改良を検討する考えも示した。ターミナルの整備と関連工事の完了には9年程度かかる見通しという。 同協議会は今月下旬から1カ月間、全面広場化を見据えた駅前広場の活用や広場周辺の交通混雑の状況などを調べる実証実験に取り組む。11月と来年2月の会合でさらに議論を深め、市は市民意見を募るパブリックコメントも実施した上で基本計画をまとめる。
中国新聞社