スタバ、25年度業績見通しの公表停止 需要低迷で再建計画に着手
Aishwarya Venugopal [２２日 ロイター] - 米コーヒーチェーン大手スターバックスは２２日、２０２５年度業績見通しの公表を停止すると発表した。同社は需要減少に直面しており、ブライアン・ニコル新最高経営責任者（ＣＥＯ）が立て直しに取り組んでいる。 ２４年度第４・四半期（７─９月）の暫定決算も発表し、米国での需要低迷に圧迫され、既存店売上高、純売上高、利益が減少したと説明した。 株価は引け後の時間外取引で約４％下落した。８月にニコル氏がＣＥＯに指名されて以降では２８％近く上昇している。 ニコル氏は、「成長に戻れるよう戦略を根本的に変える必要があるのは明らかだ」とし、「複雑すぎるメニュー」を簡素化し、価格体系を修正すと述べた。 暫定決算によると、第４・四半期の既存店売上高は米国で６％、中国で１４％減少した。 レイチェル・ルゲリ最高財務責任者（ＣＦＯ）は「再建計画を練っているが、時間がかかるだろう」と指摘。投資家の信頼を高めるため、四半期配当を５７セントから６１セントに引き上げたと述べた。 同社のリワードプログラムは客足の改善には役立っていない。再建計画の一環としてニコル氏はマーケティング戦略を変更し、スターバックスリワード会員だけでなく、全ての顧客に焦点を当てることを目指すとした。 「ニコル氏のリーダーシップの下、２０２５会計年度に既存店売上高をプラスに戻すことができると引き続き楽観視しているが、収益回復に向けたスケジュールでリアリティーチェックが必要とされている」とウィリアム・ブレアのアナリスト、シャロン・ザックフィア氏は指摘する。 同社は１０月３０日に正式な第４・四半期決算発表と電話会見を予定している。
