巨大リボンを背負って! 全米オープンで初戦勝利を収めた、大坂なおみのウエアが話題。
全米オープンテニスの女子シングルス1回戦に登場した、大坂なおみの着用したウエアが話題を呼んでいる。フリルとリボンをあしらったルックは、日本のサブカルチャーにちなんでいる。
日本のサブカルチャーからインスパイア。
8月27日(現地時間)、2年ぶりに出場した全米オープンテニス女子シングルス1回戦でエレナ・オスタペンコと対戦し、勝利を収めた大坂なおみ。コートに現れた姿は、ニューヨーク・ファッションウィークが始まったかと思わせる装いだった。クロップト丈の白いジップジャケットにアップルグリーンのミニスカート、下に白いチュールのペチコート。頭につけたビーツのヘッドフォンはパールやリボンやレースでデコレーション。肩にかけた黒いスポーツバッグには白いリボン、そしてナイキのスニーカーの後ろにも小さいリボンがついている。極めつけは、ジャケットの背中にあしらわれた巨大なグリーンのリボン。これほどドレスアップして試合に臨むプロテニス選手は滅多にいない!と、大坂なおみのユニークなスタイルに観客は歓喜していた。 ウエアはナイキが用意し、デザインはアンブッシュのデザイナーYOONが手がけたもの。2018年から、ナイキとアンブッシュはコラボレーションを続けており、最近ではヴィンテージスタイルにインスパイアされたナイキのウィメンズ向けカプセルコレクションを手掛けている。大坂なおみは2019年にナイキと契約しミューズを務めている。
2024年全米オープンに舞い降りた魔法少女、大坂なおみ。
YOONはこのコラボレーションについて「ニューヨーク・タイムズ」紙に次のように語っている。「彼女は、当時お気に入りだったゴシックロリータスタイルのルックをいくつか送ってくれました。(日本のロリータたちは)フリルとリボン、レース、ピンクいっぱいの服で出かけます。とことんキュートでフェミニンなんです」。レースやピンク、リボンといったパーツを取り入れているのが特徴だ。大坂なおみもこのスタイルが気に入り、「今回の全米オープンの服は今までの中で最高」とThreadsに書き込んでいる。 大坂なおみが8月27日に着用したウエアはYOONがデザインしたふたつのウェアのうちのひとつで、大坂なおみ自身が選んだもの。グリーンは昼間の試合用、もう1バージョンのリボンの付いたブラックは夜の試合用だ。これは試合ごとに自信をつけるためでもあるのだそう。大坂なおみ自身、ニューヨーク・タイムズ紙に、「私にとって、ウェアは自信につながるものです。スーパーヒーローがスーツを纏うようなものです」と語っている。この言葉に、彼女の先輩であるセレーナ・ウイリアムズのド派手なウェアの数々が思い浮かぶ。2021年の全豪オープンでは当時42歳のセレーナが固定観念を打ち破るアシンメトリーのボディスーツで登場している。
text: Augustin Bougro (madame.lefigaro.fr)