新田知事、富山・蓮町地区の液状化被害視察
新田八朗知事は4日、能登半島地震で液状化の被害が出た富山市蓮町地区を視察した。藤井裕久市長や地域住民らと共に損壊した民家を見て回り、国や市と協力しながら復旧を進める考えを示した。 東蓮町町内会の新村哲夫会長によると、同町内の240世帯のうち70軒以上で被害が出た。知事は新村会長をはじめ住民らに伴われて蓮町5丁目を訪れ、土砂が残ったり地盤沈下したりした宅地や、傾いた民家の内外を見学。知事は一軒一軒の前で足を止め、住民らから被害の説明を受けながら状況を確かめた。 発災後、同地区を初めて視察したという知事は「大変な被害で、しかも被害状況が一様でない。富山市と連携して復旧を進め、国に要望することがあれば先頭に立って取り組みたい」と述べた。視察後は町民らが集まる東蓮町公民館で、新村会長から支援の要望書を受け取った。 新村会長は「知事がこの地域を何とかしたいと思ってくれているのはうれしい。一部損壊であっても家が傾いてしまい、住めない人たちへの支援にいち早く取り組んでもらいたい」と話した。