矢井田瞳 今年の元気祭りは子供連れOK「おやことやいこ」ライブ
「TIME CLIP」ツアー印象に残っていることは?
──「TIME CLIP」ツアーに関してはいかがでしたか? 印象に残っていることは? 今回、セットリストに「TIME CLIP」の曲を全曲入れました。アルバム曲を全部入れるというのはなかなかないことなんです。でも、やんなきゃって思ってやったことではなくて自然といまの私をベストな状態で見てもらうためには必要で。そういう意味でもすごく意味のあるアルバム、意味のあるツアーだったなと思います。 セットリストも好評だったみたいですごく嬉しいです。ずっと応援してくださっている人が、私がセットリストに寄せる思いを細かく説明しなくても汲み取ってくれることがあるんです。例えば、みんなが知ってるようなシングル曲を多めにすると、「守りに入ってる」と意見をいただいたり。確かに、って耳が痛いなって思うこともあるんですね。でも、今回のセットリストは迷わずに作れたというか、「『TIME CLIP』の曲を聴いてほしい」「15周年の締めくくり」という2つのテーマがあったので、太い柱で作れました。 ──確かに!「TIME CLIP」の「machine」がオープニング。攻めてるって感じもしましたし、15年の中で代表する「手と涙」「Over The Distance」「Life's like a love song」、「月のなみだ」など…… そうそう。バランスよくできました!
16年目リスタートは新たな環境で
──さて、6月末で所属されていたヤマハを離れられて、16年目リスタートは新たな環境で。どういう思いで決められたのでしょう? 15年で区切りやからっていうのはないんですけどね。15周年イヤーでいろんなチャレンジをさせてもらった中で、自分の発信する環境すらも違う角度からやってみたいなという思いが湧いてきてという感じです。新しい「第2章」の始まりみたいな。「TIME CLIP」のアルバムへの感想でも「ヤイコの第2章の始まりみたいやね」って言ってくださる方がけっこう多くて、照らし合わせたわけではないんですけど、大きなうねりとかがつながっているような。 ──確かに「TIME CLIP」は15周年の締めくくりのまとめ的でもあり、始まりでもあるような作品でした。その「第2章」、やってみたいことは? 自分がこれまでやってこなかったようなこと、違和感があるって思っても、自分の中でストッパーをかけずにチャレンジしてみることを大事にしたいです。コラボもやりたい! いろんな素晴らしいミュージシャンの方々と一緒に音を出したいなって思いはあります。 ──ヤイコさんといえば「ライブ!」という声は多いです。もちろんそこも、ですよね! そうですね! ライブはどんどんやりたいです。そこが核でありたいです。 ──そのライブですが、今年も728の日(7月28日)に大阪で「夏の元気祭り」を開催だそうですね。今年はまた特別だとか。 今回は「おやことやいこ」バージョンでお届けしようと思ってます。2014年に東京で初めてやったんですけど、お子様連れOKのライブで、スタート時間も早くて(午後2時半~)、音量も抑え目、子連れOKなので曲中に赤ちゃんだったら泣いたり、3歳ぐらいだったらぎゃーって言ったり、4、5歳だったら騒いだり……いろいろあると思うんですけど、お互いさまの精神で大きな心で受け入れていただきつつ。普段子育てをしていると夜の外出がけっこう難しい。音楽好きなのにライブ行けないなっていう親御さんへ向けてのライブです。うたのお姉さんのようなライブをするわけではなく、私の普段のようなライブを観ていただこうと。私も主婦業もしているので、主婦的に一瞬自分の時間が訪れるのがお昼すぎから晩御飯の買出し前の16時ぐらいまでなので、そういう時間帯にしています。 ──(綾小路)きみまろさんみたいですね(笑)きみまろさんの公演も主婦の方やおばちゃんが多いので、見に来て夕飯のおかずを買って帰れる時間設定にされているみたいです。 あー、そうなんですね。さすが!(笑)