北九州 中学生2人殺傷事件 容疑者逮捕 SNSでデマ情報が拡散 子どもをどう守る?地域の苦悩 【福岡発】
容疑者逮捕の報に保護者は…
容疑者の逮捕を受け、子どもが被害者2人と同じ中学に通っている保護者からは「安心。良かったって。逮捕されるまで、登下校もそうですし、放課後の遊びなども家族としては制限をしてましたので、遊べる喜びもあるし…」と安堵の声が聞かれた。その一方で「ただ、気をつけないといけないっていう意識は、子どものなかには芽生えてる」と不安視する声も聞かれた。 逮捕当日、中学校の校長から届いたメールには「被疑者逮捕の報道がありました。(略)しかし15歳という未来ある人生を奪われた中島さんはもう帰ってきません。とても悔しい気持ちが日に日に増し、まだ心の整理がつかない状態です。(略)一日も早く日常生活に戻れるように子どもたちと保護者と地域の方たちとともに前を向いて歩いていきます」と記されていた。 今後、子どもたちをどう守っていけば良いのか。「あまり縛りつけても子どもには良くないし、なかなか難しいところがあるかなと考えています。どう子どもを守っていくのか…。限界はあると思うが、時間の管理だとか、そのへんをちょっと意識しながら、見守っていくしかないかなと考えています」と保護者は悩みを口にした。 警察によると平原容疑者は、取り調べには応じているものの、動機についての質問には答えず、同じ質問をすると怒り出す場面もあるという。さらに平原容疑者が犯行時に使っていたとされる車を捜索したところ複数の刃物が見つかっている。 また事件発生時、平原容疑者は、帽子やマスクなどをつけず、顔を隠していなかったということなどから、捜査本部は計画性の有無について慎重に調べている。
SNSを中心に拡散されたデマ情報
容疑者の逮捕まで情報が錯綜し、根拠の薄い話が広く出回ってしまう状況も生まれた。西日本新聞社報道センターの坂本信博・総合デスクは「今回、警察は事件発生から3日で容疑者の目星をつけて行動監視をしていた。県警の対応は迅速だった。その一方で被害者や関係者を二重に傷つけるようなデマや、また無関係な人を貶めるような虚偽の情報がSNSを中心に広く出回ってしまった。言論の自由を守ることは大前提だが、SNSでのデマを拡散する行為を止めさせる対策や誤情報を打ち消すための対策などを考える必要もある」と警鐘を鳴らしている。 (テレビ西日本)
テレビ西日本
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