ボッチャ甲子園で船橋夏見特別支援学校が優勝!「前向きな言葉」で勝利つかむ
「第9回全国ボッチャ選抜甲子園」の決勝大会が10日、東京・墨田区のひがしんアリーナで開催され、船橋夏見特別支援学校(千葉)の「なっつみーズ」が決勝戦で府中けやきの森学園(東京)の「けやっきーず」に5-4で勝利し、優勝した。
昨年3位のなっつみーズは、優勝だけを目標に今大会に臨んだ。決勝戦では第1エンドで2点を先取されたが、「まだいけるよ!」「大丈夫、次を頑張ろう!」と声をかけ合い、第2エンドで大量5点を獲得。第3、第4エンドの攻防では失点を1点ずつに抑えて悲願を達成した。仲間がミスをした時も前向きな言葉をかけあうことは、予選の時から一貫して実践してきたことだった。なっつみーズキャプテンの大峯充生選手は「この4人のメンバーで予選から優勝を目指していたので、それを有言実行できてうれしい」と笑顔で話した。
3位決定戦が行われる前にはエキシビションとして「火ノ玉よりも熱く燃えろ! NECプレゼンツ 炎のチャレンジマッチ」が開催された。チャレンジマッチでは、予選で敗退したものの今大会に初出場した名古屋特別支援学校「名特ボッチャX」の選手4人が招待され、日本代表チーム「火ノ玉ジャパン」の唐司あみ選手(BC4クラス)と高橋和樹選手(BC3クラス)、さらにタレントのレッド吉田さんらも参加して試合を行い、観客を沸かせた。
今大会には全国から特別支援学校など43校が参加し、予選を通過した15校と、昨年大会で優勝した小平特別支援学校の「小平プレミアムズ」がシード校として決勝大会に出場した。大会MVPには、3位になった佐世保特別支援学校(長崎)「SASEBO BURGERS」の山口響選手が選ばれた。 取材・文:西岡千史