モザイク病の原因ウイルスを診断 ニップンが簡易検査キット開発
製粉大手ニップン(東京都千代田区)はこのほど、キュウリやメロンなどウリ科野菜の品質や収量を低下させる「モザイク病」の原因ウイルス「スイカモザイクウイルス(WMV)」を簡易に検出できるキット「Agripalette アグリパレット(スイカモザイクウイルス)」を開発したと発表した。 WMVはアブラムシにより媒介され、早期の対策が必要だが、これまで簡易に検出するキットはなかったという。ニップンは研究パートナーである茨城県農業総合センター(茨城県笠間市)が確立したWMVに対する高感度な抗体作製技術の成果を基に、WMVを生産現場で迅速に検出できる国内唯一のイムノクロマト検査キットを開発したという。イムノクロマト検査キットは抗原抗体反応を基本原理とした簡易な測定法。着色ラインで「検出したい物質(抗原)」の有無を調べるという。 検査キットは、ニップンのグループ会社ファスマック(神奈川県厚木市)が販売。定価1万5000円(税抜)。