トーヨーカネツ、EC追い風の物流関連軸に描く成長戦略
トーヨーカネツの物流ソリューションシステム「フルラインGTP」(写真:トーヨーカネツ)
描いた成長戦略をどう実現するのか――。物流ソリューション大手のトーヨーカネツ(6369)。元々は石油タンクの製造・販売を手掛ける会社だったが、現在は物流システムを手掛ける物流ソリューション事業が会社の屋台骨だ。前2022年3月期は、売上高の56%を物流ソリューション事業、25%をタンクなどの機械・プラント事業が占めるが、後者の機械・プラントは利益率わずか0.7%で、大半は物流ソリューションが稼いだ。 今春発表した新中期経営計画(2022~2024年度)では、2025年3月期に売上高650億円、営業利益42億円を目指すと発表した。直近の前2022年3月期の売上高591億円、営業利益28億円と比べると、利益は実に1.5倍を目指すという計画になる。 ここでもやはり支えになるのは物流関連だ。今年4月には大和田能史氏が社長に就任。大和田氏は1985年に入社して以来、物流ソリューション畑を歩んできた。新社長の指揮の下、同事業の成長拡大に期待がかかる。
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大塚 隆史