Broadway! 2024年3月後半はグラント・ガスティンがオンB'wayデビュー
“4月25日までに開幕した作品”という、2023 / 2024シーズンのトニー賞ノミネートへの権利を得るために、3月後半から4月にかけて、開幕ラッシュが続く、アメリカ・ニューヨークのオンブロードウェイ。3月後半には新たに3作品の幕が開く。イプセン戯曲をサム・ゴールドが演出した「民衆の敵」、グラント・ガスティンを主演に据えた映画「恋人たちのパレード」のミュージカル版、日本では中川晃教×いのうえひでのりのタッグで2007年に上演されたミュージカル「トミー」だ。 【動画】「The Who's Tommy」PV(他3件) ■ 「民衆の敵」 An Enemy of the People 2024年3月18日(月)~ サークル・イン・ザ・スクエア劇場 脚本:ヘンリック・イプセン 翻訳:エイミー・ハーツォグ 演出:サム・ゴールド 出演:ジェレミー・ストロング、マイケル・インペリオリ、ビクトリア・ペドレッティ、カレブ・エバーハート、マシュー・オーガスト・ジェファーズ、デヴィッド・パトリック・ケリー、トーマス・ジェイ・ライアン、アラン・トゥロン、ケイティ・ブロード、ビル・ブウェル、デイヴィッド・マター・メーテン、マックス・ロール イプセン作「民衆の敵」を、エイミー・ハーツォグの新訳、サム・ゴールドの演出で上演する。舞台は19世紀後半、ノルウェーにある小さな町。その町では、温泉が発見されことで沸いていた。しかし温泉発見の功労者であった医者のトマスは、その水質が工場の廃液により汚染されていることを知る。トマスは兄で市長のペテルに対応を求めるが、工事にかかる費用を理由に事実を隠蔽するよう言われ……。トマス役をジェレミー・ストロング、ペテル役をマイケル・インペリオリが演じる。 ■ ミュージカル「ウォーター・フォー・エレファンツ」 Water for Elephants 2024年3月21日(木)~ インペリアル劇場 原作:サラ・グルーエン 作詞作曲:ピッグペン・シアタ・カンパニー 脚本:リック・エリス 演出:ジェシカ・ストーン 振付・サーカスデザイン:シャナ・キャロル 振付:ジェシー・ロッブ 出演:グラント・ガスティン、イザベル・マッカーラ、グレッグ・エデルマン、ポール・アレクサンダー・ノラン、スタン・ブラウン、ジョー・デ・ポール、サラ・ゲッテルフィンガー、ウェイド・マッカラム 小説家サラ・グルーエンが2006年に発表し、2011年に映画化(邦題「恋人たちのパレード」)された作品がミュージカルに。脚本をリック・エリス、演出をジェシカ・ストーン、振付・サーカスデザインをシャナ・キャロル、振付をジェシー・ロッブが手がける。1931年、大恐慌のアメリカで両親を亡くし、無一文となってしまったジェイコブが、とあるサーカス団の移動列車に乗り込み、数奇な運命をたどる様子が描かれる。主人公ジェイコブ役に本作でオンブロードウェイデビューとなるグラント・ガスティン、ジェイコブに惹かれるマーリーナ役にイザベル・マッカーラ。 ■ ミュージカル「トミー」 The Who's Tommy 2024年3月28日(木)~ ニーダーランダー劇場 作詞作曲・脚本:ピート・タウンゼント 脚本・演出:デス・マカナフ 振付:ロリン・ラタロ 出演:アリ・ルイス・ボーズギ、アリソン・ラフ、アダム・ジェイコブス、ジョン・アンブロジーノ、ボビー・コンテ、クリスティーナ・サジュー、ヘイリー・グスタフソン、クインテン・クシェバ、リース・レヴァイン、セシリア・アン・ポップ、オリーヴ・ロス・クライン ロックバンド、ザ・フーの同名アルバムをもとに、ピート・タウンゼントが作詞作曲・脚本、デス・マカナフが脚本・演出を手がけたロックミュージカル。1993年にはアメリカ・ニューヨークのオンブロードウェイで上演され、その年のトニー賞5部門に輝いた。再演となる今回は、アリ・ルイス・ボーズギを主演に迎える。幼少期に精神的な苦痛を強いられ、視覚・聴覚・言語に疾患を持ってしまうトミーは、ピンボールのチャンピオンとなって名声を得、さらには新興宗教の教祖にまで上り詰める。