「皆でワイワイ食べられる減量食をつくりたい」脱サラし低脂質・高たんぱく質の“ジャンクフード”開発に心血を注いだ男
「既存の高たんぱく食品の主流であるプロテインは競合ではなく、むしろ共存関係にあると思っています。吸収の早いプロテインと、リアルフードでの緩やかな吸収は相性が良く、併用で筋合成をより高めることができます。私自身、そのように自社商品とプロテインを併用して食生活に取り入れています」 また、上田社長は慌ただしい日々のなか、自身のトレーニングも欠かさない。その理由とは。 「自分自身が筋トレと食事の大切さの体現になるためですね。中年太り時代に筋トレを始めた当初は周囲から『何を目指してるのか』と笑われていましたが、実際に身体が変わってから『自分もジムに通おうか』という反応に変わりました。現在は土日だけのジム通いではありますが、逆に 50歳を過ぎたウィークエンドトレーニーでも、このように肉体改造は可能なのだ、ということを発信していきたいです」 今後の事業展望についても意欲を燃やす。 「元々、ソーセージはホットドッグとして展開予定で開発したもので、ようやく納得できる低糖質のバンズが完成しもうすぐリリースとなります。また、既存製品の小型化や価格面の調整も行っており、さらに多くの皆様の手に届くよう改良を たゆまず重ねていきます」 脱サラでの挑戦、店舗撤退からさらに業務を拡大する不屈の意思。まさに筋肉社長の名に相応しいマッチョでパワフルな事業は、今後もさらに飛躍をみせていくだろう。
取材・文:にしかわ花 写真提供:上田剛