高騰するゴールド(金)がさらに8%上がる3つの理由…ゴールドマン・サックスが指摘(海外)
ゴールドマンサックスは、ゴールド(金)の価格が2025年末までに8%上昇し、1オンス3000ドルになるとみている。 【全画像をみる】高騰するゴールド(金)がさらに8%上がる3つの理由…ゴールドマン・サックスが指摘 中央銀行による購入、FRBの利下げ、安全資産に対する継続した関心などが理由だ。 金価格は2024年の現時点までで、すでに30%以上値上がりし、史上最高値に達している。 人々がゴールド(金)の購入に殺到し、2024年の最も熱い投資対象になっている。 ゴールドの価格は年初来ですでに30%以上増加し、ゴールドマンサックス(Goldman Sachs)は2025年にさらに上昇すると予測している。 先日発表した内容によると、同社はゴールドが2025年末までに1オンス3000ドルとなり、現在の価格から8%上昇するとみている。 その予測の理由は次の3つだ。 1つめの理由は、中央銀行からの高い需要が続くことだ。しかし、ゴールドマンサックスは、金の購入は2025年には鈍化すると見ている。 ウクライナ侵攻に対するロシアへの西欧諸国の制裁が行われて以来、中央銀行はこれまで以上にゴールドを求めている。制裁を機会として、外貨準備金を米ドルから多様化させる国もあり、ゴールドの需要が高まっている。 「中央銀行による購入は、2025年末までに、2022年以降の月平均85トンから、約3分の1にあたる月30トンペースに落ち着くとみているが、ロシアの準備資金凍結前の月17トンよりも構造的に高い水準だ」とアナリストはまとめている。 2つめの理由は、アメリカの利下げで、ゴールドによって裏付けされた欧米のETF保有高が徐々に増えることだ。 アメリカ連邦準備制度理事会(FRB)は2025年半ばまでに基準金利を3.25%から3.5%の範囲まで引き下げるとみられる。ゴールドは通常、利息がないため、金融政策の緩和はゴールドの競争力を相対的に押し上げる。金利が高い場合、ゴールドは利息を生み出す商品にかなわない。 9月のレポートで同社は、金利が引き下げられると、ゴールドを裏付けとするETFが6カ月間、徐々に上昇することに気づいたという。この上昇はゴールドの価格に影響を与える。なぜなら、ETFの保有量が増加すると、ゴールドの現物供給量が減少するからだ。 3つめの理由は、安全資産の投資家がゴールドへ投資する理由が増えることだ。
Filip De Mott