交通事故が多発 1か月間に14人死亡の「異常事態」で県警が取締り強化【愛媛】
南海放送
愛媛県内では直近1か月の間に交通死亡事故が多発し、14人が亡くなっています。警察は「異常事態」だとして取り締まりを強化しています。 杉本記者: 「スピード違反の取り締まりが行われているのは、トンネルを出てすぐのこちら。先には大きなカーブがあります」 東温市の国道11号で行われた、速度違反の取り締まりです。 県警では、先月から県内で死亡事故が多発していることを受け、今月末まで毎日、県内全域で交通取り締まりを強化しています。 県警交通企画課 山本晃警部補: 「本当に異常な事態となっておりますので、交通指導取り締まりを強化して ドライバーに緊張感を持って頂くということを目的としています」 県内では、先月9日からきのうまでのわずか1か月の間に、12件の交通事故で14人が亡くなっています。去年の同じ時期に比べ10人も多い数字です。 12件の事故は形態や原因はそれぞれ違いますが、事故を重大化させないためのポイントがあります。 山本警部補: 「速度が速いと視野が狭まって安全確認が疎かになったり、一時停止標識を見落としてしまうとか、そういうことにもつながるので、そうなると事故の発生リスクも高くなります」 ①スピードを抑えること。 県警によると、車と歩行者が衝突する事故では、車の速度が時速30キロで「歩行者の致死率」は10%、50キロでは85%に跳ね上がります。 ②16年前から“全ての席”で義務となっているシートベルト着用。 こちらは、JAFの実験映像です。 運転席の後ろに座るピンク色の人形だけシートベルトをしていません。車は時速55キロで壁にぶつかりました。 シートベルトをしている3体は、投げ出されることはありませんでしたが、シーベルトをしていない人形は運転席のヘッドレストに勢いよく頭を打ち付け、腰は天井まで跳ね上がっています。 山本警部補によると、過去には、車の外に投げ出されて死亡してしまう事故も発生しているということです。 ・スピードを出し過ぎない。 ・全ての席のシートベルト着用。重大事故を減らす大切なポイントです。