盛土規制法違反容疑で埼玉県の男性を告発 福島・西郷村の盛り土 2億円超を投じ行政代執行
福島テレビ
11月11日も午前中から土砂の撤去が行われていた、福島県西郷村真船の盛土。福島県は、11日に盛り土の造成に関わった埼玉県の男性を、盛土規制法違反の容疑で刑事告発し白河警察署がこれを受理した。 災害の危険性があるとして改善命令を出したものの、これに従わないことから告発に踏み切ったもので、命令を受けた男性2人のうち1人がすでに亡くなっていることから、残る1人が告発の対象となった。 近くに住む児山美智子さんは「今年の雪は多いと聞いていますので、これから雪が大量に降られた時には、また地すべりが起きるのではないかという不安は、まだまだあります」と話す。 盛土のすぐそばには住宅もあり、福島県は近隣の安全の確保を優先するとして8月から行政代執行に着手。2億5500万円の予算が投じられ、計画の73%の土砂の撤去が完了している。 児山さんは「結局は、私たちの税金。その税金を使っての行政代執行ですので、一日も早く、返却して貰いたい」と話す。 違反すると、最大で3年以下の懲役または1000万円以下の罰金が課される盛土規制法。(法人には3億円以下の罰金) 関係者によると、この容疑での刑事告発は全国で初めてとみられている。
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