国内最高齢男性になり、祝福を受ける水野清隆さん（中央左）＝磐田市掛下

　磐田市掛下に住む110歳の水野清隆さんが8月下旬、男性で国内最高齢になった。草地博昭市長が13日、水野さんの自宅を訪ね、花束などを贈って長寿を祝った。 　水野さんは1914年（大正3年）生まれで、戦時中は中国などに出征した。帰国後、約50年にわたって地元で農業に従事し、特産の長ネギやエビイモ、メロンなどを栽培した。子ども4人、孫7人、ひ孫5人に恵まれた。 　現在は長男夫婦の重宏さん（77）、太枝子さん（73）と孫の武徳さん（42）と一緒に暮らす。食事は好き嫌いなく3食を残さず食べきり、風呂やトイレなど生活にほぼ介助が要らないほどの健康ぶり。目は見えなくなったが、相撲のテレビ中継の音声をヘッドホンで聞くのが楽しみという。 　水野さんは長生きの秘訣（ひけつ）を「さっぱり分からない」としつつ、「こんなに長生きするとは思わなかった。特に体に悪いところも思い当たらず、ありがたい」と語った。草地市長は「これからも健康に留意し、健やかな日々を過ごしてほしい」と声をかけた。 　市によると、100歳以上の市民は119人（8月15日現在）で、過去最多になった。