「ストーカー通報したのに」…身辺保護された女性、元交際相手が殺害=韓国
ストーカー犯罪で数回警察に通報された後、接近禁止措置まで受けていた30代の男が元交際相手を殺害する事件が発生した。 慶尚北道(キョンサンブクド)の亀尾(クミ)警察署は8日、凶器で元交際相手の女性を殺害した容疑で30代の男を立件した。 男はこの日正午ごろ、亀尾市内のマンションの廊下で元交際相手の30代の女性と女性の母親を凶器で襲い女性を殺害した容疑を受けている。 男は女性の母親と口論となったところを激高して凶器を振り回したという。その後ドアを開けて出てきた女性にも凶器を振り回した。犯行後に男は警察に直接通報した。 女性は病院に運ばれたが結局死亡した。女性の母親は重傷を負ったが命に別条はないという。 当時事件現場を目撃した住民は、「エレベーターが血まみれだった。5階から血が落ちていた」とJTBCに伝えた。 彼らは今年初めから約4カ月間交際していたが関係が悪化していたという。 女性は7月から今月初めまで男をストーカー犯罪容疑で3回にわたり通報した。男は8月から毎週1回ずつ5回にわたりストーカー犯罪加害者専門相談機関が運営する矯正プログラムを履修した。 男は被害者の住居地から100メートル以内への接近禁止と通信禁止などの暫定措置決定も裁判所から受けていた。 事件発生6日前に警察は女性にスマートチャイムやドア開閉センサーなどストーカー被害者保護装備を提供し、周辺を集中的にパトロールするなど安全措置を強化していた。 警察は男に対する拘束令状を申請する一方、犯行動機などを取り調べてている。