芸の習得と精進誓う 京都の花街で「始業式」
京都の花街で「始業式」が行われ、芸妓や舞妓が芸の習得や上達を誓いました。 京都五花街のひとつ、京都市東山区の「祇園甲部」の歌舞練場で行われた始業式には、黒紋付きの正装に身を包み、稲穂のかんざしをつけた芸妓や舞妓など約100人が集まりました。式では、冒頭、「祇園の伝統を誇りとし、心の修養につとめ、技芸の習得に励みましょう」と全員で新しい年への誓いを読み上げました。八坂女紅場学園の杉浦京子理事長は、「1人1人が伝統文化の担い手として、自信と誇りをもって精進してください」とエールを送りました。式では、去年の成績が優秀だった芸妓や舞妓、お茶屋が表彰されたほか、ことし成人式を迎える5人の舞妓が一足早く成人のお祝いを受けていました。そして、京舞・井上流五世家元で人間国宝の井上八千代さんが祝いの舞・「倭文」を披露し、出席者らはことし1年の精進を誓いました。 【声】ことし成人式を迎える舞妓・華奈子さん（20） 「二十歳まで頑張れるかどうか不安やったんどすけど、頑張ってくることが出来て、また芸妓さん になるまであと2年ちょっとぐらいどすけど、頑張ってええ芸妓さんになりとおす」 【声】ことし成人式を迎える舞妓・小桜さん（20） 「うちら同期はコロナの中でのお店出しやったので、すごく不安がいっぱいやったんどすけど、無 事みんな二十歳になるまで続けられたので、これからもみんなで一緒に頑張っていきとおす」
