尖閣問題「これが現状」 日本国防協会が石垣視察
公益財団法人日本国防協会(岡部俊哉理事長)のメンバー約60人が5日、東京から石垣入りした。3日間の日程で陸上自衛隊の石垣駐屯地などを訪れる。岡部理事長は「八重山は南西防衛で大事な場所。第一線の空気を感じ、自衛隊を激励したい」と話す。 初日は尖閣諸島周辺海域に出漁している市議、仲間均氏の事務所で尖閣問題に関する講話を聞いた。仲間氏は、自らが乗った漁船が領海侵入した中国海警局船に追跡されながら操業している現状を説明。「納得いかないが、残念ながらこれが今の日本だ」と述べた。 出漁を続ける理由について、尖閣周辺海域で活動する日本漁船が少ないことを指摘し「我々が行かなくなったら、尖閣は間違いなく乗っ取られる。だから行き続けないといけない」と強調した。 仲間氏に同行して出漁している竹富町議の山下義雄氏もマイクを握った。 一行は6日、石垣駐屯地、ユーグレナ石垣港離島ターミナルの尖閣諸島情報発信センター、伊舎堂用久中佐と隊員の顕彰碑などを訪問。7日に東京に戻る。