原作愛感じるマンガ実写化ドラマ3選 「世界観まんま」「改変もプラスに」
見る度に新発見! 面白くて見返してしまう実写ドラマの数々
人気マンガ原作の実写化は、注目を集めやすい作品ですが、酷評されることも少なくありません。特に原作の物語から逸脱する「改変」がおこなわれたり、各キャラを演じるキャストが原作のイメージと違ったりした場合、賛否が分かれやすい傾向にあります。 しかし、そんな実写化のなかで、原作ファンからも大絶賛されている作品もあります。今回は、ドラマに絞って繰り返し見たくなる実写版を振り返りましょう。 【画像】え…っ? 「2次元じゃん」「演技もビジュアルも見事」 これが再現度と美しさが話題になった実写版ヒロインたちです(7枚) 村上もとか先生原作のマンガ『JIN-仁-』のドラマ版は、TBS系「日曜劇場」枠で2009年の第1期が放送され、2011年にはTBS開局60周年記念番組で第2期を完結編として放送しています。大沢たかおさんが演じた主人公の医師、南方仁がある事件をきっかけに江戸時代にタイムスリップし、幕末の動乱に巻き込まれていくストーリーです。 ドラマ版は改変もありますが、原作ファンから「人物像は違うものの、原作の世界観のまま改変しているので感動できた」などと高い評価を得ました。 たとえば、原作で仁は問題解決能力に秀でており、行動力がある人物として描かれている一方で、ドラマでは優柔不断でなよなよした人物に変更されています。それは、オリジナルキャラの現代の仁の恋人で、彼の失敗によって植物状態になった「友永未来」(演:中谷美紀)の存在も関係していました。 放送直後は違和感があった人もいたでしょうが、この改変があったことで、幕末の環境下の困難な状況のなかで患者を治療する医師としての成長や、原作よりも増えたヒロインの橘咲(演:綾瀬はるか)との恋愛模様もより印象に残るものとなったのではないでしょうか。 結末で仁や咲がたどる運命も変わっていますが、「原作とはまた違う切ない顛末で好き」「ドラマ観てから原作読んで両方楽しめた」など、改変されながら成功した実写版の代表例としてよく名前が挙がる作品です。 社会現象レベルで人気になったマンガ原作のドラマといえば、『逃げるは恥だが役に立つ』は外せないでしょう。講談社漫画賞の少女部門賞を受賞した海野つなみ先生の同名マンガが原作のドラマです。 2016年にTBSの火曜ドラマ枠で放送され、エンディングの恋ダンスもブームになりました。『逃げ恥』の愛称で親しまれる同作は、新垣結衣さん演じる主人公の森山みくりが星野源さん演じる恋愛経験なしのサラリーマン津崎平匡と仕事として結婚する、「契約結婚」を題材としています。 雇用主の夫と従業員の妻の間には恋愛感情が生まれるのか、それとも信頼関係を築くだけなのかも見どころです。2週目以降は初見では気付かなかったセリフに込められたメッセージ性や、結婚の常識とは何かを考えさせてくれます。 恋愛感情のなかったみくりと平匡が、契約結婚を機に仲睦まじくなっていく姿に新しい恋愛の形も良いなと感じた人も多いでしょう。また視聴者から「みくりと平匡のやり取りがほっこりする」「恋愛要素だけでなく生活感があるシーンが多くて、大人でも見やすいラブコメ」と評価も高く、世代問わず人気のマンガ原作ドラマです。 ちなみに、公式サイトの原作紹介では、原作者の海野先生から「ドラマ化も決まってない初期のころから、友だちと勝手に妄想キャスティングで 『みくりちゃんは新垣結衣ちゃんとかどう?』『いや?ガッキーがやってくれるなら百点でしょ!』 とのんきに言っていた」というコメントも寄せられていました。