生物多様性推進へ 群馬県が全国初の「ネイチャーポジティブ宣言」
官民で生物多様性への取り組みを推進しようと群馬県は、「ネイチャーポジティブ宣言」を発表しました。都道府県によるこうした宣言は全国で初めてです。 「ネイチャーポジティブ」は、生物多様性の損失を食い止め、自然を回復軌道に乗せる取り組みで、これまでの「自然保護」や「ゼロカーボン」といった考え方より踏み込んだものです。 環境省では、これらに取り組む企業や団体に「ネイチャーポジティブ宣言」の発出を呼びかけていますが、全国で190を超える企業や大学が宣言を行っています。 このうち地方自治体では、みなかみ町をはじめ全国13の市町村が宣言していますが、都道府県では群馬県が初めてで、今月20日には、山本知事が浅尾環境大臣のもとを訪れ宣言を行ったということです。 ぐんまネイチャーポジティブ宣言では、経済活動の主体である「企業」との連携に焦点を置き、豊かな自然環境を守り、これを生かしながら活動を行う企業を育んでいきたいとしています。 県では、「ネイチャーポジティブ経営」に積極的に取り組む企業の聖地にしたい考えで、企業価値の向上にもつながることから県内の企業を対象に啓発活動や研修会を通して浸透を図る考えです。