ミステリアス 黒いヒマワリ咲く 岡山・倉敷、横溝正史疎開宅前の畑
探偵小説家・横溝正史(1902~81年)が戦中戦後に暮らした岡山県倉敷市真備町岡田の疎開宅前の畑で、黒いヒマワリが咲いている。作品世界を思わせるミステリアスな花が、梅雨空と溶け合っている。見頃は今月いっぱい続く見込み。 高さ1・5~3メートルの約150本が植えられ、黒々とした花びらがびっしりと並ぶ。5月下旬から順次開花し、人間の背丈を大幅に超える株もあり、来訪者が足を止めて見入っている。 全国から訪れるファンをもてなそうと、地元住民でつくる疎開宅の管理組合が2014年から花を植栽している。 今年は白いヒマワリも植える予定で、浅野昭江管理組合長(80)は「盛夏には咲く見込み。黒いヒマワリの後も楽しんでほしい」と話している。